1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03301023
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 興一 明治学院大学, 社会学部, 教授 (80062181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹野 喜久子 埼玉純真女子短期大学, 児童教育科, 教授 (70227304)
大友 昌子 中京大学, 社会学部, 教授 (30060700)
泉 順 共栄学園短期大学, 生活学科, 教授 (20071912)
永岡 正己 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (20121486)
松本 園子 淑徳短期大学, 社会福祉学科, 助教授 (40085543)
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Keywords | 社会福祉実践 / 施設 / 実践主体 / 思想 / 近代日本社会 / 教護 / 孤児 / 貧困 |
Research Abstract |
先行研究、並びに実践現場に関する文献資料リストの作成について。明治期:感化施設、巣鴨家庭学校並びに北海道家庭学校に関する先行研究は、土井洋一によって職員名簿、実践内容の変遷等について分析、研究を行なった。孤児救済・養護施設、博愛社については、西村みはるによって創設者の小橋勝之助を中心に、同実之助、林歌子等協力者たちの人物史、経歴について岡山県下の公文書、資料機関、ならびに雑誌バックナンバ-の蒐集等を積み重ねて、実証的な検討を行ない、特に、明治20年代前半の施設活動の概要を明らかにすることができた。大正期については、北アメリカ移民を対象としたキリスト教社会福祉が、どのように展開されたかという視点から、永岡正己によって文献蒐集と整理が行なわれたが、現在まだ終了には至っていない。昭和期については、東京都養育院の戦前養護児童、ならびに都内労働組合による保育実践活動の整理、検討が、松本園子によって行なわれている。以上の外にも、研究分担者による研究実積は除々にまとめられつつあるが、全体としては実践、処遇活動を支えた思想や理論についての分析は、いまだ当初の目的を達するまでに至っていない。次年度の研究課題であろう。次に研究の共同化について。二ケ月に一回の割合で、定例研究会を開催し、分担者が毎回報告を行ない、質疑応答を行なっている。その一部は『実践思想史研究』(会報)に掲載し、文章化しており、それらも研究全体のまとめにむけて役に立つ資料となるであろう。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 遠藤 興一: "植民地支配期の樺太社会事業(上)" 明治学院論叢. 488号. 23-73 (1991)
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[Publications] 遠藤 興一: "植民地支配期の樺太社会事業(下)" 明治学院論叢. (1992)
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[Publications] 永岡 正己: "社会福祉実習教育とは何か" 宮田和明他編『社会福祉実習』中央法規出版第1章. 2-10 (1991)
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[Publications] 永岡 正己: "社会福祉における人間観の変遷" 日本福祉大学「社会科学研究所年報」. 第6号. 1-30 (1992)
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[Publications] 松本 園子: "戦後改革期における保育所つくり運動(二)" 淑徳短期大学研究紀要. 第31号. 301-320 (1992)
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[Publications] 遠藤 久江: "近世の東北における救済の実態史(II)" 会津短期大学研究年報. 第48巻. 202-226 (1991)