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1992 Fiscal Year Annual Research Report

留学システムに関する国際比較教育学的研究-送り出しと受け入れの制度構造の分析-

Research Project

Project/Area Number 03301028
Research InstitutionUniversity of Tokyo

Principal Investigator

松崎 巖  東京大学, 教育学部, 教授 (60012580)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 所澤 潤  群馬大学, 教育学部, 講師 (00235722)
西野 節男  東京大学, 教育学部, 助手 (10172678)
丸井 英二  東京大学, 留学生センター, 教授 (30111545)
石川 啓二  山梨大学, 教育学部, 助教授 (60134417)
石堂 常世  早稲田大学, 教育学部, 教授 (50063748)
Keywords留学 / 学位 / 教育援助 / 国際教育 / 比較教育
Research Abstract

本年度は研究代表者の停年退官をひかえた年でもあり、各研究分担者の都合もあって合宿研究会を開くことはできなかったが、学内を中心に共同または個別に文献研究を行い、成果の一部を11月7、8日東京大学において開催された日本国際教育学会の第三回大会に研究分担者・協力者を司会ならびにパネラーとするシンポジウム「留学生と学位ーアカデミック・ディレンマ」を出すことによって、一般の関心を喚起するとともにフロアからの参加を得て新たな情報・知見を加えることができた。シンポジウムの概要は別途刊行予定の報告書に示されている。本研究によって明らかにされた事項は次のようなものである。
(1)欧米先進諸国の留学生受入れについては、フランスの場合のように学位制度の統一によって外国人向けといった区別をなくす方向、イギリスや北欧におけるように、留学生受入れ数制限というような経済的逼迫にともなう措置、アメリカの一部やスウェーデンにみられるような外国人留学生を別扱いにせず、内国人と同じく扱い、統計にものせないという行き方もあらわれているが、これを進歩といいうるかは疑問である。
(2)アジア諸国の送り出しについては幾つかの変化と問題点が明らかとなった。韓国ではアメリカ留学が原則的であった情況は変化し、日本の吸引力が増大している。台湾からの留学者は一時期よりは少なくなったが、帰国日本留学者はアメリカ留学者に対抗しうる力をもちつつある。もっとも、学位取得が容易であることから帰国後アメリカ留学者が上位のポストにつきやすい傾向は変っていない。中国においては政治的情況の影響が強い。留学生数の増加と質の底下について後者は国費留学生では顕著でない。中国高等教育の制度構造と留学生の専門学力に関して日本の受入れ側に重大な認識不足があり、一層の研究が必要であることが明らかとなっている。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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