1991 Fiscal Year Annual Research Report
生涯視野に立つ心身障害児(者)へのコミュニケ-ション援助と社会資源の開発
Project/Area Number |
03301038
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
菅原 廣一 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 部長 (30000269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 めぐみ 御殿場コロニー, 児童棟施設長
津守 真 日本総合愛育研究所, 特別研究員
石井 武士 福岡教育大学, 教授 (10036866)
鯨岡 峻 島根大学, 教授 (50032602)
田中 美郷 帝京大学, 教授 (70082013)
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Keywords | 心身障害児(者) / 社会資源利用 / 障害児(者)の暮らし |
Research Abstract |
1.心身障害児(者)の暮らしと社会資源利用についての調査の実施 心身障害児(者)の家庭訪問及び職場訪問などの方法により、日常の暮らしの実態と社会資源利用についての使査を行なった。調査の内容は次のようなもので行った。 (1)食事、自室の状況、金銭の管理、家族との交流など家庭における暮らしの実際と社会資源活用状況、及び、家族及び本人の願い。 (2)通勤を含めた職場でま生活と社会資源活用状況及び職場の願い。 (3)余暇の活用などを含めた地域での社会生活の実態と周囲の願い。 その結果次の事柄が明らかになり、次年度の研究の方向を示唆することとなった。 (1)家族における社会資源利用では、調査聞き取りの過程で幾つかの資源が有効であると考えられた場合でも、それらが有効に使用されているとはいえない実状であった。そのため、今後の研究としては、使用可能な資源を例示すること及びその利用法についてのガイドブックを作成することの必要が考えられた。 (2)職場及び地域の社会資源利用の実態からは、使用される資源が障害児(者)の教育や福祉のためのものに限定されており、一般の社会資源利用の頻度は少なかった。今後の研究として、それらの資源を障害児(者)が利用するという視点から、その方法援助の在り方を明らかにすることが求められている。 (3)資源利用の実態としては教育や訓練という視点から利用が多く、障害児(者)の暮らしの向上という視点からの再検討が求められている。 2.事例研究 社会資源利用と障害児(者)の暮らしの向上という視点から事例研究を行なった。今後も継続していく必要がある。 3.抽出地区4箇所の社会資源について検討を行なっている
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