1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03301057
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
藤代 幸一 東京都立大学, 人文学部, 教授 (70083285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 厚次郎 茨城大学, 教養部, 助教授 (80125799)
石川 光庸 京都大学, 教養部, 教授 (00051681)
幸田 薫 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (30126776)
荻野 蔵平 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00134429)
福本 義憲 東京都立大学, 人文学部, 教授 (90111351)
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Keywords | 現代ドイツ語 / 言語変化 / 複合述語 / 教訓詩 / 心態詞 / 動詞意味論 / コンピュータ言語学 |
Research Abstract |
現代ドイツ語の特徴を通時的および社会言語学的に明らかにするという目的を達成するため、平成3年度に協議決定した研究テーマに関して各分担者が個別具体的に研究を進行した。 (1)藤代は、中高ドイツ語から初期新高ドイツ語を経て現代ドイツ語に至る語彙の歴史的変遷を、社会史的観点を重視して研究する計画の一環として、中世および近世初期の文物の名残を現代ドイツに現地調査し、別記図書を著わした。石川は、古低ドイツ来の基礎的研究の成果を、伏見は、現代ドイツ語の比較構文についての研究を別記論文に発表した。荻野、幸田は、本研究の成果を関連項目執筆のさいに取り入れて、別記ドイツ言語学辞典を共同編集した。荻野は、昨年度に行なった複合述語の中高ドイツ語における形成過程の研究を発展させ、中高ドイツ語と現代ドイツ語の動詞形態一般の比較を行なった。幸田は、本研究で作成中のデータベースを用いた、時代文体とテクスト種類の関係についての研究を進め、成果の一部を本年度第2回科研会議(平成5年3月22日)において研究発表した。岡田は、動詞意味論のデータベース作成を続行した。重藤の渡独、石川の校務多忙により、新たに参加した、保阪、石田は、それぞれ通時的統語論、中高ドイツ語の研究を行なった。 (2)テクストデータベースの構築については、"Paris in Vienna“(中低ドイツ語)の入力を完了、"Der Renner“(中高ドイツ語)およびJoseph Roth作品集の入力を開始、"Die Zeit"(現代ドイツ語)の入力を続行した。 (3)福本は、本研究で構築中のテクストデータベースおよび既存のそれを利用した、研究計画の実現に向けて、検索プログラムを作成し、本年度第2回科研会議(平成5年3月22日)において公表した。 以上、研究計画は、順調に進行している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 石川 光庸: "古サクソン語(古低ドイツ語)簡約文法の試み" 京都大学総合人間科学部ドイツ文学研究. 30. 17-46 (1993)
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[Publications] 伏見 厚次郎: "Zur Syntax von mit als__- eingeleiteten Komparativ konstruktonen" 茨城大学教養部紀要. 25. (1993)
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[Publications] 荻野 蔵平,幸田 薫 他: "ドイツ言語学辞典" 紀伊國屋書店, 1600 (1993)
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[Publications] 藤代 幸一: "ロマンチック街道旅物語" 東京書籍, 159 (1992)