1991 Fiscal Year Annual Research Report
没収・追徴の現代的課題(マネ-・ロンダリング等の対策を中心に)
Project/Area Number |
03301069
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
林 幹人 上智大学, 法学部, 教授 (80092302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 輝之 帝京大学, 法学部, 助教授 (00182634)
丸山 雅夫 南山大学, 法学部, 助教授 (50140538)
田中 利幸 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (60114980)
京藤 哲久 明治学院大学, 法学部, 助教授 (50161592)
伊東 研祐 名古屋大学, 法学部, 教授 (00107492)
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Keywords | マネ-・ロンダリング |
Research Abstract |
本年度は、まず京都において、5月26日に研究準備会を開き、今後の研究の計画を立てた。その後、3月13日現在までに、4回の研究会を開いた。そこにおいては、主として実務家を招き、今回の立法についての検討を行った。第1回目は、6月11日に、厚生省から斉藤勲氏、樽見英樹氏、法務省青少年課から古田祐紀氏、本田守弘氏、警察庁刑事局保安部薬物対策課より古谷洋一氏を招き、麻薬新条約についての検討を行った。第2回目は7月19日に東京で行われ、外務省社会協力課から南孝明氏を、同じく外務省の国連付検事、青沼隆之氏を招き、第2回と同じく麻薬新条約について検討した。第3回の研究会は、8月31日より9月3日まで、沖縄で行われた。そこでは、佐伯会員がアメリカ合衆国連邦法における没収制度について、丸山会員が「国際的な協力の下に、規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬および向精神薬取締法等の特例等に関する法律案」の概容について、京藤会員がイタリアの没収制度について、伊東会員が同法案の問題点について、山本会員が没収の基礎理論について報告を行った。第4回研究会は11月12日、大蔵省銀行局銀行課の山田孝仁氏、日弁連刑法改正対策委員会・麻薬新法特別委員会事務局長の黒田純吉氏が今回の立法についての問題点を指摘し、西村会員が香港におけるマネ-ロンダリングについて報告を行った。そして来たる3月28日から3月31日まで、北海道において、第5回研究会を開き、そこでは林美月子会員が没収と罪刑の問題を、林幹人会員が犯罪の特定と没収の範囲について報告し、さらに講師として和田吉弘氏を招き、麻薬新法における保全手続について説明をうける予定である。
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