1991 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
03301092
|
|---|
| Research Institution | The University of Tokyo |
|---|
Principal Investigator |
荏開津 典生 東京大学, 農学部, 教授 (40011928)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢坂 雅充 東京大学, 経済学部, 助教授 (90191098)
万木 孝雄 岩手大学, 農学部, 助手 (30220536)
川村 保 岩手大学, 農学部, 講師 (20177736)
中嶋 康博 東京大学, 農学部, 助手 (50202213)
生源寺 真一 東京大学, 農学部, 助教授 (40196580)
|
|---|
| Keywords | アグリビジネス / 産業組織論 / 産業構造 / 産業政策 / 集中度 |
|---|
| Research Abstract |
平成3年度は実態面の把握に力点をおき、アグリビジネスをいくつかの部門に分けて分析を行った。その際に国内生産、農業政策及び輸入農産物との関連性に特に注意を払いながら詳細に検討を加え、具体的な問題点を明らかにした。本年度の研究内容と成果は以下の通りである。
1.研究計画書では研究者間の分担計画を、大まかに川上産業と川下産業とに分類しただけであったが、どの産業の分析を担当するかを決定した。そこではアグリビジネスの現状を検討し、重要な産業を漏れなく包括するように心掛けた。対象とした産業は、川上産業が、(1)獣医診療、(2)種苗、(3)農機具、(4)肥料、(5)農薬、(6)飼料、川下産業は、(1)冷凍食品、(2)即席めん、(3)乳業、(4)食肉加工、(5)たばこ、(6)製パンである。その他に川上、川下の分類からは離れるが、アグリビジネス全体のパフォ-マンスに大きな影響を及ぼす、農協組織と農業金融制度についても検討する。
2.具体的な分析を始めるにあたって、その準備として産業組織論の近年の理論的展開と内外の実証研究例をサ-ベイし、研究者全員が立脚すべきフレ-ムワ-クを確認した。アグリビジネスへの適用について詳細な検討を加えた。
3.研究分担者それぞれ担当の産業について、情報の収集、統計資料・文献の整理、担当省庁・機関へのヒヤリングを遂行した。特に産業構造の把握を中心に行い、集中度などの指標を検討した。
4.分析結果を持ち寄り、研究組織全体として議論検討するために研究会を全員で開いた。
|
