1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03301092
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荏開津 典生 東京大学, 農学部, 教授 (40011928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢坂 雅充 東京大学, 経済学部, 助教授 (90191098)
生源寺 真一 東京大学, 農学部, 助教授 (40196580)
石田 正昭 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (80144228)
佐々木 市夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70125384)
樋口 貞三 筑築大学, 農林学系, 教授 (50003752)
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Keywords | アグリビジネス / 産業組織論 / 市場構造 / 市場行動 / 市場成果 / 食品産業 / 農業生産資材 |
Research Abstract |
産業組織論の理論フレームに基づいて、本研究は、農業の川上産業(獣医診療・種苗・農業金融・農協・農機具・肥料・農薬・飼料)と川下産業(冷凍食品・即席麺・乳業・食肉加工・製パン・たばこ)について、市場構造・市場行動・市場成果の特質を、実証的に解明した。川上産業に関しては、農協と農協以外の企業の競争関係を軸としながらも、各産業の構造・行動・成果が異なることを集中度・参入障壁・費用条件・多角化・製品算別・企業利潤・研究開発などの分析を通じて明らかにした。また、飼料産業などのいくつかの産業については、その産業のパフォーマンスと関係農業部門のパフォーマンスの結びつきも明らかにされている。さらに、川上産業については、近年、肥料などいくつかの産業において生じている政府の規制の変化が、当該産業の産業組織論的特徴にもたらす影響の評価にも意を用いている。川下産業に関しては、それぞれの製品の財持性に注意を払いながら、集中度・棲み分け構造・多角化・製品差別・価格決定行動・広告宣伝・製品開発等の分析により、産業の構造・行動・成果を明らかにした、川下産業に対して、概して成長産業が多く、需要の伸びとともに、産業の特色がどのように形成されているかが、ひとつのポイントとされている。以上の各産業別の個別研究を受けて、総括においては、川上産業・川下産業のそれぞれについて、比較産業組織論的な観点から、比較評価が与えられている。
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Research Products
(1 results)