1991 Fiscal Year Annual Research Report
教科・教科教育の再構築と体系化(学校教育カリキュラムの見直し)
Project/Area Number |
03301105
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
野地 潤家 鳴門教育大学, 副学長 (60033528)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
世羅 博昭 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30171359)
田甫 桂三 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (80100973)
麻生 誠 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00014689)
関 四郎 東京学芸大学, 学長 (60014627)
今堀 宏三 鳴門教育大学, 学長 (80029602)
|
Keywords | 教科に対する意識調査 / 教科の成立 / 教科教育の実態調査 |
Research Abstract |
本年度は3年計画の初年度であるので、教科に対する意識調査及び教科の歴史に重点をおいて、次のような研究を行った。 1.「現職小・中学校教師の実態・意識調査」班…麻生誠を中心にして、教育調査を専門とする教育社会学者の協力を得て、東京・福井・徳島・福岡の、4都県の教師9,000人(小・中学校、各4,500人)を対象に、教科に対する意識調査を実施し、その集計と、一部ではあるが、分析を試みた。結果について即断はできないが、各教科それぞれ興味ある結果が得られた。次年度も、さらに分析を進めていきたい。 2.「教科成立の歴史的調査」班…田甫桂三を中心にして、日本における理科と音楽それぞれの、教科成立時の経緯について調査研究を行った。その結果、この2教科においては、教科の理念よりも当時の実態により大きな影響を受けて、それぞれの教科が成立したことが明らかになりつつある。 3.「アメリカにおける教科調査」班…次山信男・下條降嗣・世羅博昭が協力して、日本における教科構造とアメリカのそれとの比較、アメリカにおける教科(国・社・理)教育の歴史について研究した上で、次年度アンケ-ト調査を実施する枠組みを作成しつつある。 4.教育行政者・有職者等に関する調査、また、大学における教科教育の実態調査については、山下伸典及び佐島郡己を中心にして調査、研究を進めている。 上記の研究は、いずれも実態把握が中心になっており、これらの調査研究から得られた知見は、研究分担者の連絡協議会の場で、研究代表者の野地潤家及び各班の代表者から報告され、それをもとにして、今後の研究の進め方を検討した。今堀宏三・関四郎・西崎清久の三研究分担者から貴重な提言があり、今後の研究の進め方に大きな示唆を得た。
|
Research Products
(1 results)