1992 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀の算数・数学教育の教育課程の基本理念と内容に関する研究
Project/Area Number |
03301106
|
Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
片桐 重男 文教大学, 教育学部, 教授 (30000003)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長崎 栄三 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 数学教育研究室長 (50141982)
伊藤 説朗 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30117329)
吉原 健一 横浜国立大学, 工学部, 教授 (00017766)
|
Keywords | 21世紀の算数・数学教育 / 算数・数学教育の教育課程 / アンケート調査 / 算数・数学教育の現状 / 数学の利用・応用 / コンピュータ / 電卓活用 |
Research Abstract |
「21世紀の算数・数学教育の教育課程をどのように考えるか」について研究を続けてきている。 1.アンケート調査:980名の小・中・高校の教員、大学等の研究者に対し、このテーマについてのアンケート調査を行い、約35%の解答をえた。その結果についてのいくつかを挙げると次のようである。 1)学級規模は小・中・高共、1学級35人以下という希望が最大だった。 2)コンピュータは2人に1台以上という希望が、最も多い。 3)学習の進め方は、中は最小到達内容は同じにし、これに課題学習的なものを加える。高は異なる内容を異なる速さでという意見が多い。 4)重点的に行うべき研究としては、小・中・高とも、基礎・基本の内容・系統の明確化と数学的な考え方の明確化・具体化が高率であった。 5)目標としては「数学的な考え方の育成」「問題解決力を身につける」が高く、「豊富な知識・技能を見につける」はきわめて低率であった。 6)強調すべき指導内容としては、「数学的な考え方」と、小・中では「式に表す。式をよむ」が最も高く。高では、「三角比・三角関数」「微積の基本概念」「極限」が高く、新鮮味はみられなかった。 2.21世紀の教育課程を考えるための観点 教育課程を考えるための基本的な観点として、次のものを取り出した。 1)現行の教育課程について、新しい世紀を見通して、多様化・個性化、基礎・基本の明確化・具体化などの面からの検討 2)数学の利用・応用の面からの検討 3)コンピュータソフトの開発・利用の面からの検討 4)内容を大きく再編成するという立場からの理論的仮定的検討 5)情報活用能力の育成という面からの検討(この項は未着手) これらの観点による検討を分担し、それぞれ小論文にまとめた。
|
Research Products
(1 results)