1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03303007
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
逢坂 哲彌 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20097249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平塚 信之 埼玉大学, 工学部, 助教授 (20114217)
奥野 光 千葉大学, 工学部, 助教授 (60169240)
星 陽一 東京工芸大学, 工学部, 助教授 (20108228)
山崎 陽太郎 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助教授 (50124706)
高橋 研 東北大学, 工学部, 助教授 (70108471)
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Keywords | 高密度磁気記録材料 / 垂直磁化膜 / 磁性薄膜 |
Research Abstract |
近年の情報化社会は,大量のデ-タの蓄積・迅速処理を基盤としており,磁気ディスク装置を中心とした外部記憶装置の更なる高密度化の要求が高まっている。高密度記録に適した方法として垂直磁気記録方式が提案されている。また,光磁気記録媒体としても同相に垂直磁化膜が要となるが,そのためには膜の結晶レベルからの微細構造を制御する必要があり,このような高度な機能を有する媒体作製のためには,単に既存の成膜技術を改良するだけでなくデバイスとしての総合的な装置設計を考慮した広い観点からの新たな材料設計指針の確立が必要である。本申請者らは,現在一般的に用いられているスパッタ法・蒸着法などの乾式成膜法および,湿式成膜法である無電解及び電解めっき法も成膜法として用い,高記録密度用垂直磁気記録媒体の作成条件を示した。すなわち,スパッタによるBaフェライト及びCoフェライト薄膜,また湿式法によるCoNiReP及びCoNiP合金薄膜を高密度記録媒体に利用しうる作製条件を探り,長手から垂直磁気記録媒体として作製可能であることの条件を明らかにした.また,磁気ヘッド材料の研究も媒体と有機的に結合した内容で検討し,ヘッド用ソフト材料の構造評価法を明らかにして,総合的な高機能磁性材料の創製評価を行った。さらに,各種作製方法による次世代の超高密度記録デバイスの可能性について研究会をもち,一定の成果を得た。
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