1992 Fiscal Year Annual Research Report
群れをなす細胞・組織の細胞群を制御するギャップ結合の分子から多様な機能までの解析
Project/Area Number |
03305005
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
菅野 義信 広島大学, 歯学部, 教授 (00034158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜 清 生理学研究所, 所長 (90028267)
松本 明 順天堂大学, 医学部, 講師 (80053263)
下野 正基 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085771)
外崎 昭 山形大学, 医学部, 教授 (90004572)
武市 紀年 北海道大学, 医学部, 助教授 (40002133)
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Keywords | ギャップ結合 / 細胞間連絡 / 細胞間結合 / コネクソン / コネキシン / ネクサス / 境界板 / 細胞間チャネル |
Research Abstract |
本年の3年計画の第2年度としては、昨年度のギャップ結合機能の多様性について、洗い出されたものに研究を集中した。総分的に研究を行った大きな成果のひとつにギャップ結合は特別に分化した細胞を除いて生体中、又培養細胞を含めてほとんどすべての細胞集団に出現することが判明した。特別に分化した細胞として血液細胞、神経細胞、骨格筋細胞が考えられるが、血液細胞でもマクロファージが淋巴球細胞に接触した時と、神経細胞では中枢神経系の如く多様の神経細胞が密集した場合によくギャップ結合細胞間連絡が出現する。中でも特筆すべきは、従来知られていた網膜の水平細胞に加え、アマクリン細胞間にもギャップ結合が存在することである。しかもこの細胞間では、神経細胞の端と端のギャップ結合に加え、側と側の接触部にもギャップ結合がある。このコネキシンが何であるか同定されていないが、ギャップ結合の閉鎖、開放は細胞内情報伝達系を介して制御され、又コネクソン近傍の細胞内カルシウム濃度によって、夫々の閾値に従って制御されている。アマクリン細胞の異なる状況のギャップ結合が別々に制御されていることになると、神経情報が大変複雑なことになる。この解析は簡単ではないが可能性が判っただけでも大きな成果である。 培養細胞については、ほとんどすべての生体中の細胞が分離培養が可能になった今、ひとつひとつギャップ結合の性質が追求されている。 本年は、年1回の班会議に加え、8月31日広島のターミナルホテルにて終日公開シンポジウムを班員を中心とし、更に演題の公募も行い開催した。全部で15人以上の参加を得て有意議な研究会となった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 菅野 義信: "〈特集ギャップ結合〉特集によせて" 細胞. 24. 2-3 (1992)
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[Publications] 菅野 義信: "電気的シナプス伝達" Clinical Neuroscience. 11. 269-272 (1993)
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[Publications] Matsumoto,A.: "Sex steroid induction of synaptic reorganization in adult neuroendocrine brain" Reviews in Neurosciences. 3. 287-287 (1992)
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[Publications] Nyoi,T.: "Development of Gap Junctions between gastric surface mucous cells during cell maturation in rats" Gastroenterology. 102. 1930-1935 (1992)
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[Publications] Fujikura,Y.: "Immunohistochemical analysis of rat liver using a monoclonal antibodyNHAM8) against Gap Junction" The Anatomical Record. 235. 335-341 (1993)
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[Publications] Yamamoto,M.: "Electron microscop observations on the formation of primitive villi in rat small intestine with special reference to intercellular junctions" Arch.Histol.Cytol.55. 551-560 (1992)
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[Publications] Kanno,Y.: "Progress in Cell Research,Vol.3 J.E.Hall,G.Zamplghi and R.M.Davis(Eds.)" Elsevier Science Publishers B.V., 230 (1993)
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[Publications] Fujimoto,K.: "Cell organilles,9.2 Intercellular Junctions" 1993 by CRC Press.Inc., 426 (1993)