1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03306014
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
金子 敏郎 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (20009111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
紀伊國 献三 筑波大学, 社会医学系, 教授 (10114068)
里村 洋一 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (10009582)
開原 成允 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30010234)
鈴木 章夫 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 教授 (40090584)
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Keywords | 大学病院 / 生涯教育 / 卒後研修 |
Research Abstract |
1)経緯 本研究班にプロジェクトチ-ムを設け、平成3年10月から4年3月にかけ6回開催した。 2)本年度の検討課題 卒直後の臨床研究に焦点を合わせ、現存の各報告書の検討を行い、討議の過程で以下の意見を抽出した。しかし最終意見ではない。 (1)検討の視点:大学病院の立場から最近の臨床研修改革への具体的対応を考慮しつつ、実行可能な考え方を堤出することを目的とする。マクロ的視点から、改革案の批判にとどまらず代案を堤出する、社会的基盤に留意しつつ整備を図る、また改革への方法諭を堤示する。(2)研修の意義:生涯教育の中での研修の位置付けを行う必要があり、医師に必要な全般的教育が卒前教育に包括されるなら、将来は卒直後の臨床研修はなくなることも考えられる。また卒前教育を延長してこの方向に近づけるのも一つの考え方である。 研修を行う責任は、国、個人、あるいは現在の医療供給体制の責任であるとする3つの考え方がある。どの考えに立つかは研修の社会的意義によって影響されよう。また研修医は教育を受けるために大学病院にいるのであるから、一種の実習生であるという考えと、重要な構成員であるという考えもある。 (3)研修の場:実態として2年目は大学病院の外で研修が行われており、実態の有効性を認識しつつシステムを制度的に整備する必要がある。 (4)研修医の身分:身分の改善や他病院派遣時の身分の確立なども検討課題となる。(5)研修プログラム:研修は画一的である必要はなく、多様性を認めるべきであるが、内容は公表されるべきである。どの研修コ-スをとるかは就職、学位、専門医制との関連で選択される場合が多いから、これらとの関連の上で制度を考える必要がある。また研修時期に関しても専門医教育中の一部で実施してもよいとする考えもある。
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