1991 Fiscal Year Annual Research Report
日本語を母語としない子女に対する日本語の指導課程・指導方法の実践的基礎研究
Project/Area Number |
03306019
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶田 正巳 名古屋大学, 教育学部, 教授 (70047231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 伸一郎 名古屋大学, 教育学部, 助手 (40235891)
芝田 征二 立命館大学, 経済学部, 教授 (80142579)
小野 博 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (10051848)
野田 一郎 東京学芸大学, 海外子女教育センター, 教授 (50133111)
中西 晃 東京学芸大学, 海外子女教育センター, 教授 (00134776)
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Keywords | 日本語 / 日本語教育 / 外国人子女 / 指導課程 / 指導方法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、教育心理学、言語学、音声学、システム工学、異文化間教育学等の学際的見地から外国人子女の日本語習得過程の分析することにより、日本語習得を促す教育方法論を構築し、日本語を母語としない子女に対する日本語指導のカリキュラム開発を行うことである。本年度は、その初年度として、以下の2点から研究を進めた。 1.指導理論研究:ESL(English as a Second Language)・EFL(English as a Foreign Language)教育の文献研究を行い、外国人子女に対する言語教育の理論と、その問題点を明らかにし、外国人子女の教育対応の諸層として、(1)日本の学校を理解し学校への適応を促す適応教育、(2)日本語の習得ならびに母語の保持を目標とする言語教育、(3)教科に属する目標を達成する教科教育の3つの層を構想し、これらを有機的に関係づけることにより、総合的に研究課題を追求することにした。 2.指導方法開発:(1)外国人児童・生徒に対する日本語指導、教科指導、母語指導、外国人児童・生徒の生活、学習態度等を調べる質問紙を作成・実施し、現在分析中である。(2)大学生に対して日本語教育を行っている実践家の体験に基づく問題提起とそのカリキュラムを参考にして、日本語指導テキストの原理、方法論、手続きを検討した。(3)さらに国内の公立学校において外国人子女に対する日本語教育の訪問実地調査を行い、日本語指導目標、方法の問題点等を明らかにした。
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