1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03352036
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
辻 三郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029527)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲見 成正 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
原島 博 東京大学, 工学部, 教授 (60011201)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
井口 征士 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029463)
長尾 真 京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
|
Keywords | 感性 / 感性情報 / 感性情報処理 / 感性工学 / 感性科学 / 人工感性 |
Research Abstract |
本研究は、形容詞で表現されるような「情報の感性的側面」に焦点をあて、これを情報学・心理学の立場から総合的に探求することが目的である。従来の人工知能のような研究では、名詞や動詞で表現されるような「情報の知性的側面」に焦点があてられ、客観的な情報を取り扱うにすぎなかった。また、感性情報処理を情報学・心理学的に研究する重点領域研究のための準備研究を行うことも目的としている。これらの目的のため的研究では2回の研究会を開催し、各研究分担者が意見の交換を行った。 研究会では感性情報処理の定義、研究動向や研究方針について、情報学、心理学のそれぞれの分野の研究分担者から、各自の専門とする研究分野における取り組みや研究動向が報告された。これらの報告より、情報学・心理学の互いに異なった分野の状況を再確認し、認識を新たにすることができた。このような報告がなされた後、各研究分担者から一般的な感性情報処理に関する研究についての意見が出され、討論が活発に行われた。 また、研究会においては、重点領域研究としてどのような方針、あるいは考え方で研究を進めるべきであるかの点についての討論も行われ、重点領域研究申請書に記載されている研究計画の検討がなされた。その結果、重点領域研究研究分担者間の通信方法、シンポジウム開催やニュ-スレタ-発行の方法などについて合意された。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Saburo Tsuji: "On Robust Estimation of Environment Structure from Image Sequence" Proc.of 1991 IJCAI Workshop on Dynamic Scene Understanding. (1991)
-
[Publications] 中村 裕一,長尾 真: "画像特徴の記述と黒板モデルによる特徴抽出・統合システム" 人工知能学会誌. 5. 354-366 (1990)
-
[Publications] 井口 征士: "感性情報処理ー音楽と感性ー" 計測と制御. 30. 195-198 (1991)
-
[Publications] 中谷 和夫: "運動視の計算アプロ-チとその心理的意義" 心理学評論. 34. (1991)
-
[Publications] H.Harashima: "Intelligent Image Coding and Communications with Realistic Sensations" IEICE Trans.E-74. 1582-1592 (1991)
-
[Publications] S.Sumi: "Kinetic contours in rotating objects" Perception. 18. 293-302 (1989)