1991 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界流体の溶媒特性の解明とその高度な工学的利用のための準備研究
Project/Area Number |
03353012
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斎藤 正三郎 東北大学, 工学部, 教授 (00005224)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 邦夫 東北大学, 工学部, 教授 (10005457)
中村 厚三 群馬大学, 工学部, 教授 (50011036)
荒井 康彦 九州大学, 工学部, 教授 (50005435)
舛岡 弘勝 広島大学, 工学部, 教授 (50034385)
中西 浩一郎 京都大学, 工学部, 教授 (80025890)
|
Keywords | 超臨界流体 / 平衡物性 / 輸送物性 / 分離 / 反応 |
Research Abstract |
本研究の目的は、超臨界流体についての系統的な研究を推進するための前段階として、大学等の研究機関で行うべき緊急かつ重要性を要するテ-マを取り上げ、それらを効率的に実行に移すための方法を探索することにある。本研究では以下に示す4つの重要研究項目を選定し、取り組むべき問題点を討議した。1)超臨界流体の溶液構造の解明、2)超臨界流体の平衡・輸送物性の測定と推算、3)超臨界流体の分離溶媒としての高度利用、4)超臨界流体の反応溶媒としての高度利用 1)班においては超臨界流体の基本的問題である分子間相互作用という観点から溶液構造の問題を対象とし、分子間相互作用の用の決定法等について討議した。2)班では、平衡・輸送物性値のうち測定対象とすべき物性値やその測定法について検討した。3および4)班においては分離や反応機構の解明し、プロセス開発の設計指針を確立するための方策について検討した。以上の結果より、次に示す研究課題を選定した。 1)班:超臨界流体の計算機シミュレ-ション、クラスタ-の動的構造の解明、界面相における溶液構造の解明、溶媒和構造の解明、分子間相互作用の定量化 2)班:超臨界流体非対象混合系および高分子を含む混合系の相平衡の測定と推算、熱伝導率と粘性率の測定と推算 3)班:難分離系混合物の抽出分離解率の促進、難分離多成分混合物の高効率抽出プロセスの開発、超臨界流体晶析による類似化合物分離精製法の開発、多処理型精密分画超臨界クロマト法の開発 4)班:超臨界流体中における酵素の触媒特性の解明と利用、廃棄物ポリマ-の超臨界高選択性高速加水分解による化学原料の回収、光誘起ラジカル反応の機構と制御、固体触媒反応による炭化水素類の変換反応の開発
|