1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03354016
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
片桐 一 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10041823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 助教授 (10101932)
五條堀 孝 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 教授 (50162136)
柏木 登 北里大学, 医学部, 教授 (60095502)
十字 猛夫 東京大学, 医学部, 教授 (20009997)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
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Keywords | MHC / HLA / HLAタイピング / 移植抗原 |
Research Abstract |
第11回国際HLAワ-クショップが1991年11月横浜市で開催され、多数の成果を得て終了した。このワ-クショップを成功させるために分子レベルでの新しい方法に基ずくHLA研究がすすめられてきた。この研究をさらに発展させるために、そして研究過程で浮かび上がった未解決の課題について重点領域研究として発展させるために、日本国内のHLA研究者が一同に会した研究情報交換、研究体制に関する第1回班会議、及びシンポジウム「HLA研究の現状と将来」を平成3年7月27日旭川市に於いて開催した。シンポジウムで取り上げた課題は、 1.HLA遺伝子複合体の遺伝子構成 2.MHC遺伝子の分子進化 3.HLAの多型性とその検出法の将来 4.HLAクラスI分子の機能 5.HLAクラスII分子の機能と疾患発症への関与 6.NODマウスI型糖尿病発症におけるMHCクラスII分子の役割 である。これらの題目には、医学生物学的に重要な未解決の部分が多数含まれ、福岡市で開催された第2回班会議において、早急な研究成果達成のために重点領域研究の必要性が統一見解とされた。HLA研究の多くは免疫学の分野に属し、免疫抑制、免疫寛容に深い関わりを有し、そして自己免疫病の発症にも、その発症内因として深く関わっている。このような観点から「免疫抑制、免疫寛容の分子機構」の課題名の基に重点領域研究を組織し、その一分野としてHLA研究を推進させるのが最も望ましいと結論した。現在、班員笹月健彦教授を代表とする重点領域研究の申請のための準備をすすめている。
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