1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03401014
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学工学部電子物理工学科, 助手 (40221460)
清水 康敬 東京工業大学教育工学開発センター, 教授 (10016561)
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Keywords | 教授設計 / CAI / コースウェア / 教授方略 / 学習課題 / エキスパートシステム / 教育工学 |
Research Abstract |
本年度は、コースウェア設計法の基本的技法の理論化とシステム化、エキスパートの持っている専門的知識を抽出し表現する方法の確立、および複合メディアによる情報提示について研究した。その結果、以下のような知見と結果を得た。 (1)教科の専門家の持っている知識は、かなりあいまいであり、明確にその教授方略を抽出し表現することは困難であった。そこで、あいまいな知識を表現できるように、教授方略の部分集合という概念を用いてこれを理論化し、かつシステムとして完成させた。 (2)そのシステムは、専門家が教授方略を強く又は弱く反映するといったあいまいな入力を受けて、その教授方略を反映する学習課題のコース(学習課題の系列)を出力といす方式であり、専門家の意図とかなり近いコースが得られた。 (3)コースウェアの設計では、これらの学習課題の骨格となる構造と、その指導すべき順序であるコースの他に、どのようなメディアを選択したらよいかという問題がある。そこで、メディアと学習効果の関係を文献的に調べ、これを体系的に整理した。さらに研究協力者の協力の元で、写真、音声等をとり込んだマルチメディア教材を試作し、実践的に評価した。その結果、有効的なコースウェアの設計ができた。 来年度は、本年度の研究成果を元に、コースウェア設計法として完成させ、報告書としてまとめる予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 赤堀 侃司: "あいまいな教授方略を反映した学習課題系列の生成" 電子情報通信学会論文誌A、. J75-A. 362-370 (1992)
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[Publications] 赤堀 侃司: "マルチメディア教材の効果的活用方法、" 日本教材学会誌、. 14. 5-8 (1992)
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[Publications] Akahori,K,Yokoyama,S.,Sakakibara,Y.: "Development of Software to Simulate the Appearance of the Moon and the Son and Its Use in Japanese Schools Overseas" J.of Sci.Educ.Japan.16[3]. 105-114 (1992)
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[Publications] Akahori,K.,Takeya,M.,Kitagaki,I.,Yamashita,H.: "Instruction and Cognition Analysis Applying Fuzzy Decision(II)" Proceedings of 7th International Congress on Mathematical Education,in Canada,. 60 (1992)
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[Publications] 赤堀 侃司: "社会の変化に対応する教育" AV SCIENCE.205. 10-13 (1992)
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[Publications] 赤堀 侃司: "情報化に対応した授業改善" AV SCIENCE.207. 24-26 (1992)
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[Publications] 赤堀 侃司(編著),赤堀 侃司: "国際理解教育のキーワード" 有斐閣, 262 (1992)