1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03402035
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 稔 東京大学, 工学部, 教授 (10010703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 崇 東京大学, 工学部, 助手 (90107566)
水澤 純一 東京大学, 工学部, 助教授 (50229689)
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Keywords | 光交換 / 光通信網 / 交換 / 通信 |
Research Abstract |
光ファイバが通信システムに導入されるようになり、広域通信網への光通信技術の導入が今後急速に進むと考えられる。通信網を構成する要素は伝送システムと交換システムに大別されるが、交換システムは制御機能が高度なために、光デバイス技術をどのような考え方でシステム構成に結び付けることが可能となるか見通しが立っていない。本研究では、将来の交換システムにおける光技術の適用方法を明らかにすることを目的に進めており、平成3年度の研究においては光統合交換システムのひな型を提案し、試作し、基本的なデ-タを収集した。 (1)方式構成の提案 光信号を用いたシステムを構成するには、光信号の特性を活かしたシステム構成技術の研究が求められる。光信号の特徴は直進性、空間的な超多重性、大容量性であり、本研究室ではパイプライン形交換方式を提案した。 (2)交換装置の試作 現状では小規模なスイッチの構成を検討するのが一般的であるが、本研究では大容量な交換方式の技術的可能性を確認するために、装置試作を行った。試作装置による測定結果では、500回線程度の規模の交換機が実現可能であることを実証した。 (3)波長多重形交換方式の提案 光ファイバの特徴は200テラヘルツの広帯域性にあり、超大容量の交換システムを実現するには波長多重方式を採用した交換機を実現する必要がある。そこで、波長多重形実験交換機を設計し、現在試作中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 秋山 稔,水澤 純一,林 等: "PPS(Pipeline Photonic Switching)光交換方式の提案と方式評価" 第1回光スイッチング技術研究会資料PST91. 34-38 (1991)
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[Publications] 秋山 稔,水澤 純一,林 等: "PPS(Pipeline Photonic Switching)光交換実験システムの試作・検討" 1991年電子情報通信学会 秋季大会Bー282. 3. 1-1 (1991)
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[Publications] 秋山 稔,水澤 純一,林 等,内田 裕介: "PPS(Pipeline photonic Switching)ー2波長多重光交換実験システム" 1992年電子情報通信学神 春季大会.
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[Publications] Minoru AKIYAMA,Junichi MIZUSAWA,Hitoshi HAYASHI,and Yusuke UCHIDA: "An experimental system based on PPS(Pipeline Photonic Switching)architecture" International Switching Symposium'92.