1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本古典文学作品フルテキストデータベースのためのデータ記述文法に関する実証的研究
Project/Area Number |
03402051
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
新井 栄蔵 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (90111070)
岡 雅彦 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (20044729)
小山 弘志 国文学研究資料館, 館長 (90012179)
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Keywords | 本文データベース / フルテキスト / 日本古典文学作品本文データベース / データ記述文法 / データ型定義 / DTD / 国文学研究資料館 / 構造化全文データベース |
Research Abstract |
2年度にあたり、研究計画に従い進めた。KOKIN文法の検証のため外部有識者を加えたシンポジウムを開催し、実用性について評価を得た。また、国際会議(ALLCACH)において発表し、注目を集め、後日機関雑誌でも高い評価を得た。さらに、新聞等にも紹介された。 ホストコンピュータ、高機能ワークステーションを用いたデータ記述文法の実装を行い、システム評価を開始した。江戸期噺本データベースのDTD(データ型定義)を確定した。高速日本語文字処理装置、多機能ワークステーションを導入し、実験環境を整備した。日本古典文学作品の本文データは、諸外国のTEI型自立型の本文データと異なり、同一テキストに対する数多くの異本や校訂本、あるいは不定な文字セットなどの多様な属性情報を必要とする。このため、データベースとして管理し、利用する方法が最も有効であり、本文データベースモデルを設計し、一部機能の実験を行った。また、分かち書きされた本文データについて語彙検索を行うシステムを開発した。 噺本データベースを対象として、ワークステーション用にCD-ROMを試作した。また、CD-ROM作成、検索についてMEDIA-FINDER製品システムを活用し、古典テキストに関して実用性の高いことを実証した。 次年度以降の、KOKIN文法の汎用化とその言語仕様の策定、及び実装方式の確立をはかる。また、CD-ROMの実証実験を行い、実用化の段階まで進めることを計画している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 原 正一郎,安永 尚志: "全文データベースとTEI" 国文学研究資料館記要. 19. (1993)
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[Publications] Shoidhiro HARA,Hisahi YASUNAGA: "On the Full-text Database of Japanese Classical Liteture." ALLCACH 93 Conference. ALLCACH93. (1993)
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[Publications] Hisashi YASUNAGA: "Data Description Rule and Fuii-text Database for Japanese Classical Literature" ALLCACH 92 Conferencd. ALLCACH92. 234-239 (1992)
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[Publications] 安永 尚志: "日本古典文学作品本文データベースの開発とデータ記述文法について" 国文学研究資料館記要. 18. 1-18 (1992)
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[Publications] 安永 尚志: "国文学研究支援のための情報システム" 情報処理学会「利用者指向の情報システム」シンポジウム. 153-162 (1991)
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[Publications] 安永 尚志: "日本古典文学本文データベース" 日本文学. 10. 67-77 (1991)