1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03403026
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
北本 朝史 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (30016860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤塚 洋 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助手 (50231808)
鈴木 正昭 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (70114874)
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Keywords | レ-ザ-分離 / 固相分子法 / ウラン濃縮 / 固相マトリックス / 同位体分離 / 量子工学 / 群分離 / 振動励起選択法 |
Research Abstract |
(1)実験装置の主要構成品として重要な、波長可変中規模レ-ザ-システムを購入した。当初計画では〈エキシマレ-ザ-+色素レ-ザ-〉のシステムの購入を考えていたが、本研究に交付された科研費の設備費が予定より大幅に削減されたので、レ-ザ-出力が大きく、しかも製品価格が安く維持費も少ない、YAGレ-ザ-に注目し、〈ヤグレ-ザ-+色素レ-ザ-〉のカナダルモニクス社製のシステムを選択した。 (2)液体窒素のクライオスタットを利用し、石英窓を通して観察される透明な固相マトリックスを高密度で造る条件を定性的に調ベた。このクライオスタットではアルゴン(融点:ー189.2℃)、クリプトン(融点:ー157.2℃)等の希ガスをマトリックス構成体として用いた。ガス状物質の変化による生成条件の違いを測定した。分光光度計によってマトリックスの光学的透明性を調ベた結果、表面温度、バック圧力、気体ノズルからのガス導入速度などの因子を制御すれば、気体の適応係数と伝熱条件が異なることが分かり、マトリックス先端の透明度を制御することが可能になった。 (3)SF_6分子の他、CO_2、CO、NO、H_2O、Cl_2、Br_2分子など反応性分子、クエンチ物質などのガスをパルス的に導入し、単分子層、多分子層を正確に造り、積み重ねていく方法については、現在研究中である。クラスタ-の形成なしでマトリックス上に単分子層を作るには、嘖出ノズルの先端は重要因子であり、また嘖出ノズルから凍結面までの距離が分子の平均自由行程(λ)程度であれば可能であることがわかった。今後固相マリトックス内に閉じ込められた単分子層の光化学反応として多光子解離、2ステップ解離に注目し、励起とエネルギ-移乗を如何にして低下させるかについて検討する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 北本 朝史: "Impact of the Partitioning Method on the Transmutation of HLW." J.of Nuclear Science and Technology. 29. (1992)
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[Publications] 北本 朝史: "New Concept of Partitioning for Transmutation of HLW by Nuclear Reactor." J.of Nuclear Science and Technology. 29. (1992)