1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03403026
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
北本 朝史 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (30016860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 俊幸 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (50134648)
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Keywords | レーザー同位体分離 / 固相マトリックス / 分子分離法 / 同位体シフト / 透明反応相 / 解離緩和時間 / 6フッ化硫黄 |
Research Abstract |
本研究は《固相分子法による高選択レーザー分離法》(『固相レーザー分子法』)を確立するために、分子衝突が無視できる反応場で量子反応を選択的に制御し、レーザーによる高選択性、高収率をもたらす《新分離方法論》を構築する。固相マトリックスの創成条件を測定するためクライオスタットを製作した。クライオスタットを含むマトリックス創成装置を用いて、光学的に透明で凝縮相の成長速度が大きい条件に関して、基板温度一定の条件で測定した。またその結果を理論解析によって推定し、成長のメカニズムを検討した。 液体窒素温度(-195.8℃)で固相マトリックスの創成実験を行ない、凝縮可能なキセノンガスを凝縮させた。またキセノンの透明な凝縮相を多層化する機能条件を確立した。キセノンガスの固相マトリックスは不活性分子の凝縮体であるため、光学的な吸収帯は認められず、光学特性は良好であった。またSF_6分子の単分子相をマトリックス中に層状に吸着させ、キセノンガスでコートする多層化法を検討する。レーザーにより反応性分子(SF_6)を励起、解離させる方法を実験的に検討する。次に反応分子の励起エネルギーがキセノン分子によって緩和されるので、解離分子の寿命を光学的に測定し、解離分子の平均寿命を延長するための方法論を研究する。 数値解析によると、結晶表面の適応係数αおよび結晶の熱伝導度(結晶密度)がこれらの環境にとって重要な因子であることが分かった。『ラジカルライフタイム測定システム』を用いて透明結晶層の光透過度を測定し、波長依存性を測定した。その結果、結晶の透明度は表面温度と密接に関係していた。また結晶の成長速度は結晶の透明度を決定する要因ではなかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] A.Kitamoto、K.Imamura and Y.Suizu: "Creation of multi-layer transparent solid matrix of CO_2 and Xenon related to absorption of light and wave length" J.Chem.Eng.Japan,. (to be published). ((1995))
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[Publications] 北本朝史、今村和紀: "レーザーによる超微粒子の活性化と機能性薄層表面の創成機構について" 化学工学会第27回秋季大会. D101. 55 ((1994))
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[Publications] 水津裕一、今村和紀、北本朝史: "固相マトリックス中の反応分子のレーザー励起、解離の緩和特性" 日本原子力学会1994秋の大会. ((1994))
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[Publications] マルソディ、桜本一夫、北本朝史: "レーザーによる超微粒子の活性化と機能性薄層表面の創成" 日本原子力学会1992秋の大会. D67. 247 ((1994))