1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03404010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
会田 勝美 東京大学, 農学部, 教授 (50012034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 潔 日本大学, 農獣医学部, 講師 (10147671)
岡 良隆 東京大学, 理学部, 助手 (70143360)
浦野 明央 東京大学, 海洋研究所, 教授 (00142232)
古川 清 東京大学, 農学部, 助手 (40134514)
小林 牧人 東京大学, 農学部, 助手 (30183809)
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Keywords | 生殖リズム / 産卵リズム / 松果体 / GnRH / 卵成熟誘起ステロイド / 終神経 / 光周期 |
Research Abstract |
魚類の生殖リズム(年周リズムと産卵リズム)の成立機構を明かにすることは,、成熟・産卵の人為的統御を目指す上で重要である。本年度は産卵リズムの成立に関わる光周期情報および受容伝達機構、産卵成立のための内分泌機構(視床下部、下垂体および生殖腺)について解明を目的とした。本年度得られた結果は以下のとおりである。 1)産卵リズムの成立に関して、光周期、とくに消灯時刻が産卵時刻決定要因であることが、トビヌメリ(小型海産魚)において明かとなった(古川)。 2)産卵時刻決定のための光情報の受容・伝達には、松果体および眼が関与していることがキンギョにおいて明かとなった(会田) 3)視床下部ホルモンである生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)についてPCR法によりサケ型GnRH前駆体cDNAの塩基配列が明らかにされた(浦野・小林) 4)さらに脳内に広く分布するGnRHはほとんどが終神経由来であり、このGnRHは下垂体生殖腺刺激ホルモン分泌には直接関与せず、神経修飾物質として機能していることが、グ-ラミイ、キンギョにおいて示唆された(岡・小林) 5)産卵過程における生殖腺のステロイドホルモンの代謝については、17α,20βーdihydroxyー4ーpregnenー3ーone,17αー20β,21ーtrihydroxyー4ーpregnenー3ーoneが産生され、卵成熟を誘起していることが明かとなった。さらに、これらのステロイドホルモンの産生には明瞭な日周リズムが存在することも判明した(朝比奈)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Zhu Y.,Frukawa K.,Aida K.,Hanyu I: "Drily spawning rhythm during spring and autumn spawning seasons in the tobinumeriーdragonet Repomucenus bemiteguri" Nippo Suisan Gakkaishi. 57. 1865-1870 (1991)
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[Publications] Zhu Y.,Furukawa K.,Aida K.,Hanyu I.: "Effects of water temperature and phot period on the initiation and termination of the autumn spawning season in tobinumeriーdragonet Repomucenus beniteguri" Nippon Suisan Gakkaishi. 57. 1871-1876 (1991)
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[Publications] Zhu Y.,Furukawa K.,Aida K.,Hanyu I.: "Effects of photoperiod on spawning rhythm in the tobinumeriーdragonet Repomucenus beniteguri" Nippon Suisan Gakkaishi. 57. 2033-2037 (1991)