1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03404010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
会田 勝美 東京大学, 農学部, 教授 (50012034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯郷 雅之 聖マリアンナ医科大学, 第一解剖, 助手 (10232109)
岡 良隆 東京大学, 理学部, 助手 (70143360)
浦野 明央 東京大学, 海洋研究所, 教授 (00142232)
古川 清 東京大学, 農学部, 助手 (40134514)
小林 牧人 東京大学, 農学部, 助手 (30183809)
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Keywords | 生殖リズム / 産卵リズム / 松果体 / GnRH / cDNA / 終神経 / 光周期 |
Research Abstract |
魚類の生殖リズム(年周リズムと産卵リズム)の成立機構を明らかにすることは、成熟・産卵の人為的統御を目指す上で重要である。本年度は昨年度に引続き光周期情報およびその受容伝達機構、産卵成立のため内分泌機構について解明を目指した。本年度得られた成果は以下のとおりである。 1)春産魚であるマダイを秋に長日下で飼育することにより、9月末から10月にかけて産卵を誘発することに成功した。この結果、マダイでは秋に光周性が強くなり、短日下では成熟が進行しないことが分った。 2)GnRHのcDNAのクローニングを行ったところ、2種類のcDNAが存在することが判明し、その塩基配列を決定した。 3)得られたGnRHmRNAの発現状况を調べた。その結果、メチルテストステロン投与により視索前野のGnRH細胞が増加することが明らかとなった。 4)終神経に存在するGnRH細胞の活動リズムを電気生理学的手法により調べたところ、規則的な自発放電をしていることが分った。 5)脳各部位および下垂体におけるGnRH・GTHの年周変動リズムをサクラマスを用いて調べた。その結果、下垂体sGnRHは周期的に夏から秋にかけて階段状に増加すること、GTH1βは秋にピークとなる年周変動を示すこと、またGTHIIβは性成熟の進行に同期して増加することが判明した。 6)メラトニンの脳内消容体の存在部位および性質を明らかにした。 7)性ホルモンによるGTH分泌フィードバック機構を解析するために、キンギョの卵巣を摘除し、脳各部位のGnRH含量を測定した結果、終脳および視床下部GnRH量が減少することが判明した。
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[Publications] M.Kobayash,M.Amano,Y.Hasegawa,K.Okugawa,K.Aida: "Effects of olfactory trct section on brain GnRH distribution Plaima gonadotropin levels,and gonadal stages in goldfish" Zool.Sci.9. 765-773 (1992)
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[Publications] M.Zairin ,K.Asahina,K.Furukawa,k.Aida: "Plasma steroid hormone profiles duing HCGinduced orulation in female Walking catfish claias batrachus" Zool.Sci.9. 607-617 (1992)
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[Publications] H.Kezuka,M.Iigo,K.Furukawa,K.Aida: "Effects of photoplriod,Pinealectomy and ophthalmeitomy on circulatong melatonin rhythms in the goldfish Carassius auratus" Zool.Sci. 9. 1047-1053 (1992)
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[Publications] M.Suzuki,S.Hyodo,M.Kobayashi,K.Aida,A.Urano: "Characterization and localization of mRNA encoding the solmon-type gonadolropin-releasing hormone precursor of the masu Salmon" J.Mol.Endocrinol. 9. 73-82 (1992)