1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03404027
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
魚住 光郎 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 部長 (50028495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 恵美子 大阪府立公衆衛生研究所, 公害衛生室, 研究員
勝川 千尋 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部・微生物課, 研究員 (20183725)
牧野 正直 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部・微生物課, 課長 (00116097)
前倉 俊治 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部・病理課, 研究員 (20221575)
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Keywords | 大気汚染 / 二酸化窒素曝露実験 / 粒子曝露実験 |
Research Abstract |
1.研究目的:大気汚染物質に曝露されこれを吸入して肺が侵襲を受けた場合、侵襲と因果関係がある物質がその部位で産生されるはずである。肺で産生された大気汚染物質吸入に特異的物質を、肺、肺胞洗浄液あるいは血清などの試料で確認し、これの定量分析法を確立する。動物実験的に確立した定量分析法を疫学調査に応用することを最終目標としている。このような大気汚染物質の吸入によって生ずる特異的物質の産生は極微量であると考えられるので、これの高感度分析法としてモノクロ-ナル抗体法を適用する。 2.研究計画ならびに結果: (1)高濃度二酸化窒素(15ppm)、活性炭末粒子(10mg/m^3、粒径0.5〜1.5μm)および両者の混合物をラットに17日間連続曝露し吸入させた。 (2)肺胞洗浄液を収集した。 (3)肺胞洗浄液の遠心分離(3000rpm、15分)の上清を電気泳動した。 二酸化窒素特異的蛋白は49.1kD,49.9kD,51.2kD,52.2kD,87.9kDの4種類が認められ、活性炭末特異的蛋白は76.6〜84.7kDのブロ-ドなものが確認された。これらの蛋白の精製を進めている。 (4)大気汚染個人曝露量の異なる健康人の血清の収集は妊婦を対象にして協力が得られた(約150人)。 (5)今後の課題はー(1)実験動物の血中で上記の蛋白を検出(定量法を確立)すること(2)人の喀痰(血清)中の蛋白と上記動物実験で得られた蛋白との比較検討ー等である。
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Research Products
(1 results)