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1991 Fiscal Year Annual Research Report

ラット可移植性褐色細胞種によるCa拮抗剤.ATPの降圧作用の研究

Research Project

Project/Area Number 03404049
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

阿曽 佳郎  東京大学, 医学部(病), 教授 (00009961)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本間 之夫  東京大学, 医学部(病), 講師 (40165626)
蓑和田 滋  東京大学, 医学部(病), 講師 (00126179)
東原 英二  東京大学, 医学部(病), 助教授 (00092312)
Keywords褐色細胞腫 / PC12細胞 / カテコ-ルアミン
Research Abstract

平成3年度はラット可移植性褐色細胞腫の動物モデルの作製を行った。まずPC12ラット褐色細胞腫(ATCC)の細胞培養を行い、培養液、培養細胞中のカテコ-ルアミン濃度(3分画)を測定したところ、ノルエピネフィリンが優位に細胞内で産生されていることが確認された。次に、PC12細胞0.5×10^6個を体重300gのNEDHラット10頭に移植し、2、4、6、8週に体重、血圧、尿中カテコ-ルアミン排泄量を測定した。また、6、8週に5頭づつラットを屠殺し腫瘍を摘出しその重量を測定するとともに組織内カテコ-ルアミン濃度も測定した。細胞接種群では、4週目より腫瘍が小豆大に触れ、6週目には径1cm、8週目には径2cmと腫瘍の発育が認められた。血圧の上昇も8週目に認められ収縮期血圧が180mmHg以上であった。また、腫瘍の発育と共に尿中カテコ-ルアミン排泄量も増加し、特にノルエピネフィリンは6週目より有意に増加していた。体重は細胞接種群の増加が不良であり、腫瘍が顕著に増大する6〜8週にかけては変化しないか、もしくは減少していた。摘出した腫瘍は、充実性でその割面は一部壊死している部分も認められた。光顕的には腫瘍の核は大きくサイズは小型の細胞で細胞培養中のPC12と類似した形態を示し移植が成功したものと思われた。現在、重クロム酸染色、及び電子顕微鏡標本を作製中であり、特に電顕的には画像解析装置を用いて腫瘍瘍の細胞面積、カテコ-ルアミン顆粒の大きそ、細胞内の数等を検討する予定である。以上のように、PC12細胞を使った褐色細胞腫のモデル作製はほぼ完了した。今後はこのモデルを使って薬剤への反応などを検討する予定である。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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