1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03451010
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
内田 るり子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (80095554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 邦明 浜松職業訓練短期大学校, 講師
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 附属研究所, 講師 (30215024)
金城 厚 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 助教授 (50183273)
大宮 眞琴 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (90017129)
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Keywords | デ-タベ-ス / 人工知能 / 沖縄音楽 / 楽譜 / 音楽分析 |
Research Abstract |
この研究は平成3〜4年度の2年間にまたがる研究として計画されているが、その初年度である本年度は、伝統的な記譜法である「工工四」をデ-タベ-ス化するために最も適した記述形式を探ることであった。 当初の研究会では、一般的に広く晋及しいてる表計算ソフト「Lotus1ー2ー3」上に伝統譜「工工四」の表記をそのまま入力して、統計的処理に使用する案が提案されて、試行入力されたが、その結果、入力方法が非効率的で、実際の統計処理を行なうためのマクロも複雑になるという欠点が指適された。 その後の研究会で、人工知能言語「Prolog KABA」を用いた記述形式が提案され、「工工四」の上巻全部を試行入力した。この方法では、伝統譜「工工四」とも同じ表現が可能(但し、「工工四」本来の縦書きではなく、横方法に表示するが)であるばかりでなく、坪井の考案した別プログラムにより、伝統譜「工工四」を西洋音楽の五線譜に変換することができ、旋律型を分かりやすく示せるという点できわめて優れていることがわかった。 本年度の成果としては、「Prolog KABA」を中心にした記述方法が、伝統譜による表現と五線譜による表現の両方を実現することができるということを明らかにしたことであり、これにより、デ-タの基本形式が確定し、本年度への見通しがついた。来年度においては、本年度において確立したデ-タ形式に沿ってさらに対象曲を「工工四」全巻に増やして入力するとともに、試行分析も含めて、報告書にまとめる。
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