1991 Fiscal Year Annual Research Report
一人暮らしの高齢者の生活意識と社会関係の変化に関する縦断的研究
Project/Area Number |
03451029
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
杉岡 直人 北星学園大学, 文学部, 助教授 (10113573)
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Keywords | ひとり暮らし / パネル調査 / 社会関係 / 生活意識 / 縦断的研究 / 家族意識 |
Research Abstract |
1.大都市のひとり暮らしの高齢者の追跡調査の実施 5年前(1985年)に実施した札幌市のひとり暮らしの高齢者170人をパネル調査の対象として設定して追跡調査を平成2年(1990年)に実施したが、今年度はその際に転居等により不明者であった60人を対象として補充調査を実施した。調査の結果としては、病院への入院および施設への入所者が多く、ひとり暮らしを継続しているケ-スは少ない。またひとり暮らしから子供との同居へのパタ-ンが発生しにくい構造が浮き彫りとなった。またすでにデ-タとして確保している追跡調査のデ-タ分析を行った。 2.農村地域の高齢者に関する追跡調査の実施 10年前に実施した農村地域の高齢者対象80世帯を対象として生活意識と社会関係の変化を中心として縦断的研究を設計し、平成3年11月に追跡調査を行った。このとき新たに縦断的研究設計のための新規のサンプル抽出による262人を対象とした社会関係と生活意識に関する訪問面接調査を実施した。 回収率は70.5%(241人)であり、内訳は、ひとり暮らし12人、夫婦のみ94人、三・四世代世帯の高齢者129人、その他の世帯の高齢者6人のデ-タを得た。現在、分析中であるが、家族意識の強さが定住志向と家族ネットワ-クの強さと関連していることが把握された。 3.ひとり暮らしの全国および海外調査文献について全国社会福祉協議会、東京都老人総合研究所および国立国会図書館を中心として資料収集を実施した。
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