1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03451076
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Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
筑井 甚吉 亜細亜大学, 経済学部, 教授 (00029919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大沢 真知子 亜細亜大学, 経済学部, 助教授 (90223792)
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Keywords | 新技術と労働 / 職場の高学歴化 |
Research Abstract |
平成3年度の研究では、31部門の全生産要素生産性を1960年から85年にかけて計測し、長期(1960年から85年まで)と短期(1980年から85年)の技術変化を求めた。 又、1982年から90年の賃金センサスのテ-プを購入し、本年は89年のテ-プからデ-タを読み、コンピュ-タ-による多変数分析が可能なように、デ-タを作りかえる作業をおこなった。このデ-タは、産業(中分類)別、年齢、学歴、性、企業規模別に賃金が入力されており、一年分のサンプル数が約7万1000ケ-スに及ぶ。これを使って分析するために、ToshibaZD3100のパ-ソナルコンピュ-タ-を購入した。「ラップトップからディスクトップコンピュ-タ-に変えたのは、ハ-ドディスクの容量が、ディスクトップ型コンピュ-タ-の方が大きかったためである。これは当初の予定よりデ-タ数が多かったための変更である。」 この1989年の賃金センサスのデ-タと、技術変化の指標である、全生産要素生産性を使って、(1)技術変化の速度が速いほど高学歴者め需要が高まっているのか(2)それは、短期(最近)の技術変化と長期(古くから)の技術変化でどう違うのが。(3)技術変化の速い産業ほど高学歴者への賃金上昇(教育の投資効果)が大きいのかどうか。について考察した。その結果、短期(最近)の技術変化は、高学歴労働者の需要を高めるか、長期の変化は高めないこと。又、技術変化の速い産業ほど、教育の賃金効果が高いことがわかった。 平成4年度では、この分析を1982年〜90年にかけておこない、時系列でどのような変化がみられるのかについて考察する。
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