1992 Fiscal Year Annual Research Report
わが国企業の利益管理情報と原価管理情報の関連についての実証的研究
Project/Area Number |
03451083
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Research Institution | KAGAWA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
三浦 和夫 香川大学, 経済学部, 教授 (60035920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜田 恵津子 香川大学, 経済学部, 助手 (50109146)
安藤 博子 香川大学, 経済学部, 助手 (90116880)
井上 信一 香川大学, 経済学部, 教授 (10104704)
田中 嘉穂 香川大学, 経済学部, 教授 (90035931)
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Keywords | 利益管理 / 原価管理 / 日本企業 / 実証研究 / 経営環境 / 予算管理 / 業績評価 |
Research Abstract |
昨年度の「利益管理情報と原価管理情報の実証研究」のための面接調査をもとにして、今年度は当該主題に関して統計的、包括的な実態と動向を把握するため郵送調査と面接調査を実施した。具体的にはつぎのような研究を行い、それをもとに以下のような成果をとりまとめた。 (1)本年度は、昨年度の面接調査で得られた知見とこれまでの先学の調査研究を基に、「利益管理情報と原価管理情報の関連」を包括的・統計的に実証するため、会社の一般的概要、中長期経営計画、予算管理、業績評価、原価計算、原価管理、及び原価企画などを含む調査票を作成した。 (2)出来上がった統計的調査のための調査票の妥当性を吟味するため、プレ・サンプリングした代表的日本企業数社へ面接調査を実施し、それを基に調査票を修正した。 (3)日本を代表する製造企業(東京証券取引所(一部、二部を含む)上場の全製造企業約1,000社)への調査票による郵送調査を、平成4年7月に最初の調査票を発送に、統計的分析に必須の回収率を高めるため、その後10月と11月に2回の督促を含めて12月まで実施した。 (4)回収し約400社の調査票をコーディング・データ入力し、それをコンピュータにより集計を行なった。 (5)集計結果の分析を基に、わが国企業における利益管理情報と原価管理情報の一体的、相対的関連についての統計的実態を明らかにした。 (6)他方、今年も日本企業へのケース・リサーチを実施すると共に、関連する内外の文献・資料の研究を行った。 (7)郵送調査の結果のデータ整理・分析と共に、平成3年度及び4年度の面接調査及び郵送調査の成果をも参考にしながら、利益管理情報と原価管理情報の情報的な繁がりを解明し、論文を作成した。
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