1993 Fiscal Year Annual Research Report
autometryによる自己選好型勤務方式の労働衛生学的検討
Project/Area Number |
03451092
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Research Institution | The Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
酒井 一博 財団法人労働科学研究所, 労働生理心理学研究部, 主任研究員 (90072660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 昭好 (財)労働科学研究所, 労働衛生病理学研究部・室長, 主任研究員 (30151492)
渡辺 明彦 (財)労働科学研究所, 労働生理心理学研究部, 主任研究員 (30072648)
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Keywords | autorhythmmetry / 変則勤務 / サーカディアンリズム / 機能検査法 / 産業疲労 |
Research Abstract |
1.本研究において試作したautorhythmmetry装置の実用性を高めるために、実験室実験において、装置に対する慣れや練習効果などの基礎データの収集に努めた。その結果、練習効果の大きい項目と、比較的小さい項目があったが、いずれも2セットの練習によって、安定したデータの得られることがわかり、フィールド調査でも、十分、実用に耐える装置であることが確認された。 2.本研究の最終目標である現実の勤務の負担評価に応用するために、病棟看護婦や、特別養護老人ホームの寮母などの協力を得てフィールド調査を企画した。このautorhythmmetryによる測定のほか、作業観察やポリグラフ法による心電図など生体反応の連続測定、さらに生活時間調査の記録などを同時に測定・調査した。その結果、自覚症状や体温のほか、反応時間や短期記憶検査などが、短時間の測定で、しかもサーカディアンリズムの影響などをよく反映する結果を得た。さらに、フィールドでのデータの蓄積をはかることにより、最近、急増する変則勤務に対する労働衛生学的なガイドラインの作成につなげていく予定である。 3.以上のことから、【.encircled1.】autorhythmmetry装置を完成させた。【.encircled2.】このautorhtmmetry装置をフィールドで応用することによって、多種項目を従来より容易に測定できるようになり、変則勤務負担に対する測定・評価法が飛躍的に改善される可能性が示唆されている。
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