1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03452062
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20110752)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 晃 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (40023676)
小池 真 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (00225343)
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
|
Keywords | NO_y / 窒素酸化物 / 金コンバ-タ- / 変換効率 |
Research Abstract |
本年度はまず対流圏の観測に適したNO_yー>NO変換器(コンバ-タ-)を製作した。コンバ-タ-は純金製で長さ50cm、外径6mmの管である。このコンバ-タ-を現有の超高感度NO検出器と組み合わせ、NO_y測定器を製作した。金管を300℃に加熱し、管の内側の表面でNO_yをCOによりNOに変換する実験を行った。まず純空気を用いて測定信号のゼロ点の変動を詳しく調べた。コンバ-タ-を洗浄し温度を300ー400℃の間で上下させた後ゼロ点の変動は20pptv以下に小さく出来ることがわかった。次に純空気を加湿して同様の実験を行った。この結果、ゼロ点は湿度と共に大きくなり2ー3%の混合比では1ー2ppbyとなった。このことは実際の湿った大気の観測では湿度が高精度の測定に大きな障害になることを意味している。今後更にゼロ点の湿度依存性を測るとともに、ゼロ点の移動を最小限に抑えるシステムの開発が必要である。またNO_2に対するNOへの変換効率の測定を行った。コンバ-タ-を洗浄してしばらくは変換効率は100%近くある。しかし数日間の使用後、次第に変換効率が低下していくことが測定された。このことはコンバ-タ-の使用に関して注意が必要であることを示している。今後変換効率の低下の特性を詳しく測定することが重要になる。
|
-
[Publications] Kondo,Y.: "Measurements of nitric oxide and ozone in the troposphere from midーlatitude to equator" Pap.in Meteorol.Geophys.42. 21-89 (1991)
-
[Publications] Kondo,Y.: "Reactive nitrogen,ozone,and nitrate aerosols observed in the Arctic stratosphere in January 1990" J.Geophys.Res. (1992)