1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03452067
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
蟹沢 聰史 東北大学, 教養部, 教授 (70005784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山路 敦 東北大学, 教養部, 助手 (40212287)
吉田 武義 東北大学, 教養部, 助教授 (80004505)
石川 賢一 東北大学, 教養部, 助手 (20158744)
永広 昌之 東北大学, 教養部, 助教授 (10124554)
青木 謙一郎 東北大学, 理学部, 教授 (00004276)
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Keywords | 白亜紀 / 火成活動 / 深成岩 / 火山岩 / テクトニクス / 微量成分 |
Research Abstract |
1)これまでの火成岩類のデ-タの整理とともに層位学的に不明確であった北上山地および阿武隈山地東縁の前期白亜紀火山岩類と深成岩類との関係を明らかにするのが第1の目的であった。。この点については、従来のデ-タの整理はほぼ終わり、まとめの段階にある。野外調査では阿武隈山地の調査がまだ不十分なので来年度以降に重点的に行ないたい。白亜紀後期〜古第三紀の火山岩類については北部北上山地のデイサイトの岩石学的研究と野田層群中の花崗岩礫の研究を行なってきた。今後、岩石学的ならびに化学的デ-タを増やして成因論について考察を行ないたい。 2)室内による主成分分析ならびに鉱物学的な検討は順調であるが、北上山地の例が多いので今後は西南日本の火成岩類との比較をさらに充分に行ないたい。 3)これまで不充分であった北上山地の小岩体のデ-タを追加した。例えば、北部北上山地の日の神子岩体では単斜輝岩が大規模に露出し、かつそれが壁岩と直接接している露頭が発見され、今後重要な知見が得られるものと期待される。また。束稲岩体などの調査も平行して進んでいる。西南日本の花崗岩については領家帯の太田切花崗岩の分析を行なっている。 4)光量子放射化分析による微量成分デ-タは北上山地の花崗岩についてはほぼ完了したので、今後は火山岩類のデ-タを増やして行きたい。最近ではスカンディナビア楯状地およびオスロリフト帯など外国の異なったテクトニクスとの比較も充分に行えるようになった。これらの結果は非常に興味のあるもので、予察的な報告を行なった。西南日本のデ-タはまだ少ないので今後の課題としたい。 5)備品として購入のドラフトチャンバ-の納入がやや遅れたが、室内実験の設備は整ったため今後は能率的に実験が可能となった。
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Research Products
(1 results)