1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03452073
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
芳賀 信彦 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (60011748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩谷 健治 姫路工業大学, 理学部, 助手 (70237907)
大政 正明 姫路工業大学, 理学部, 教授 (30092159)
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Keywords | 火成性炭酸塩岩 / カソードルミネッサンス / 変質鉱物 |
Research Abstract |
今年度の研究経過を以下に述べる。 1.カソドールミネッセンス(CL)のスペクトルを取り出すため、小型分光器(島津製SPG-100)を偏光顕微鏡に接続した。偏光顕微鏡との接続部分に問題がありまだ完全には作動していない。 2.顕微鏡用カソードルミネッセンス装置(CMA)の透明鉛ガラスの破損により、真空が上がらず、修理、部品交換を行った。部品取り寄せの期間が長く、充分な実験時間を得られなかった。 3.火成性炭酸塩岩中の各種炭酸塩鉱物の共生関係の観察、生成環境の微妙な変化を示すと思われる微弱な異帯構造の観察、希土類元素イオンなどのアクチヴェイターの存在の確認、などの実験を行い、当該鉱物の生成、履歴のプロセスの解明、希土類元素など微量元素の分配や、化学状態の解明を続行中である。 4.偏光顕微鏡観察、電子線マイクロアナライザー(EPMA)による微小領域元素分析を行い、CL観察と結び付けた研究を継続中である。 5.将来的にはさまざまな鉱物のCL画像、薄片画像(オープン、クロスニコル)などのカラー画像データ、CLスペクトルデータなどを取り込んだ、系統的、有機的なデータベースを構築する計画である。 今年度は、当研究課題の最終年度に当たるので、CLの観測、写真撮影、ビデオ撮影のシステムの確立、分光器によるCLスペクトルを得るためのシステムの確立など、能率的、かつ定常的なCL観測が可能になるシステムの構築を目指す。また、火成性炭酸岩に加え、できれば、堆積岩、マンガン団塊、隕石などへの応用を考えている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Nagata: "Type B epitaxial growth of ceria thin film on Si(111) subtrate" Journal of Crystal Growth. 123. 1-4 (1992)
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[Publications] K.Hagiya: "Modulation in Co-a^^°kermanite" Proc.Japan Acad.68B. 25-29 (1992)
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[Publications] K.Hagiya: "The modielated structure of synthetic Co-akernanite Ca_2COSi_2O_7" Acta Crystallographica B. 49. (1993)