1993 Fiscal Year Annual Research Report
個人性情報を含んだ線スペクトル対パラメータ音声合成器の試作
Project/Area Number |
03452170
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
菅田 一博 鳥取大学, 工学部, 教授 (80026020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 忠昭 鳥取大学, 工学部, 助手 (80196518)
谷口 弘 熊本電波工業高等専門学校, 教授 (90116731)
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Keywords | 音声合成 / 線スペクトル対 / 個人性情報 |
Research Abstract |
本年度は、声質変換・合成システムを用いた規則合成のために、音韻の調音結合を再現できる手法の開発をおこなった。調音結合によって、連続音声中の音韻は大きな影響を受ける。このため音韻接続部におけるLSPパラメータは複雑なふるまいをする。本研究で開発した手法では、ニューラル・ネットワークに音韻接続部のLSPパラメータの変動を学習させる。学習が終了したニューラル・ネットワークを用いることにより、音韻接続部におけるLSPパラメータの複雑な推移を再現する。これにより、音韻どうしの接続を自然に行うことができる。 本年度開発したシステムは、前年度に開発していた規則による音韻の接続に比べて、より自然な音声の再現に有効であることが確認された。 本年度までに開発した声質変換・合成システムにより、声質変換・合成システムは一応の完成をみた。しかし、前述の音韻接続部におけるLSPパラメータの複雑な推移を再現する手法は、調音結合による音韻の移動や、文節中でのピッチ制御等を考慮しておらず、合成音声の品質向上のために、いまだ改善の余地を残している。 しかし、調音結合による音韻の移動に関しては、今年度開発した手法の改良により、対応できる見通しがたっている。今後、文節中でのピッチ制御を取り入れ、さらに声質変換・合成システムによる合成音声の品質向上を進める予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 菅田一博: "音色の変化ができる音声合成技術の開発" 日本工業新聞. 10 (1992)
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[Publications] 菅田一博・清水忠昭: "自然性を付与したLSPパラメータによる音声合成" 三田テクノエイジシリーズ. 2. 79-90 (1993)
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[Publications] 大田垣浩之,清水忠昭,菅田一博,井須尚紀,: "周波数領域における残差信号解析による高品質音声合成" 情報処理学会第47回全国大会 講演論文集. 2. 383-384 (1993)
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[Publications] 保住透,清水忠昭,菅田一博,井須尚紀,: "ニューラルネットワークを用いた連続音声のわたり部の認識" 情報処理学会第47回全国大会 講演論文集. 2. 371-372 (1993)
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[Publications] 清水忠昭・菅田一博 共著: "コンピュータ解体新書" サイエンス社, 204 (1992)
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[Publications] 清水忠昭・菅田一博 共著: "構造化プログラミング事始め" サイエンス社, 200 (1993)
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[Publications] 清水忠昭・菅田一博 共著: "UNIXをはじめよう" サイエンス社, 300 (1994)
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[Publications] 清水忠昭・菅田一博 共著: "C言語によるプログラミング入門" サイエンス社, 300 (1994)