1992 Fiscal Year Annual Research Report
分散オペレーティングシステムシステムの構築に関する研究
Project/Area Number |
03452175
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大野 豊 立命館大学, 理工学部, 教授 (60026185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 英嗣 立命館大学, 理工学部, 教授 (60127058)
林 恒俊 立命館大学, 理工学部, 教授 (70026368)
白川 洋充 近畿大学, 理工学部, 教授 (80114164)
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Keywords | オペレーティングシステム / 分散システム / オブジェクト指向 / リアルタイムシステム / 永続オブジェクト |
Research Abstract |
マイクロプロセッサの高機能化,低価格化が進み分散処理を実際のアプリケーションに適用する要求が高まっている.Theta(Threads and Tasks)は,この目的を達成するシステムのために開発されたオペレーティングシステムである.オペレーティングシステムの記述はオブジェクト指向言語で行った.これは,システム構成要素をクラス化し,継承を利用してシステムを構造化することによって,オペレーティングシステム自体のコードの共有・再利用を推進することを目的としている. 分散システムにおける最大の課題は、並行性と信頼性の向上である.そのためオペレーティングシステムに永続性をもたせ,それ自身の信頼性の向上を図る必要がある.オペレーティングシステムに永続性をもたせるために,オペレーティングシステムの機能をオブジェクトで実現し,そのオブジェクトに永続性を持たせるようにする.そのため,オペレーティングシステムに永続性を持たせるようにするのに都合の良いオブジェクトの実現方法を提案した. 本研究の成果をまとめると以下のようになる. (1)オペレーティングシステムをオブジェクト指向にすると,その性能が問題になる.そのため,C言語で記述した場合と性能において有意な差が見られないための方策を見いだしたことである. (2)分散システムにおける最大の課題である信頼性の向上のために,永続オペレーティングシステムの概念を導入し,それを実現するための適切な永続オブジェクトの実現方法について検討を行ったことである.
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Research Products
(1 results)