1991 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動のインピ-ダンス調節と協調制御に関する研究
Project/Area Number |
03452188
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
伊藤 宏司 広島大学, 工学部, 助教授 (30023310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 敏夫 広島大学, 工学部, 助手 (90179995)
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Keywords | 運動制御 / インピ-ダンス調節 / 冗長自由度 / 身体運動 / 拘束運動 / 筋骨格系 / 協調制御 / 内部モデル |
Research Abstract |
【1】筋骨格系の力学構造と運動インピ-ダンス調節機能 リンク機構では、構造と機能が密接に関連しており、筋及び骨格による自由度制約が作業空間の運動機械及び中枢レベルの制御方策に大きな影響を与える。このため、まず以下の観点から、力学的構造と機能の関係を解析した。 (1)筋骨格系の直・並列構造の関係をヤコビ行列により記述した。 (2)作業、関節、筋空間における運動インピ-ダンス表現とそれらの関係を明らかにした。 (3)筋の粘弾性、付着位置、筋群の配置と作業空間(例えば、手先)の運動インピ-ダンス、力、変位の関係をヤコビ行列を用いて記述した。 (4)特に、作業空間から筋空間への変換は、冗長性のため、何らかの付加的な条件を与えない限り一意に定まらない。本年度は、作業空間の目標運動インピ-ダンスを実現しながら、同時に、冗長性を利用して関節インピ-ダンスの配分選択、関節レベルの安定性(インピ-ダンス行列の正定値性)等のサブ・タスクを満たす一般的な変換法を導出した。 【2】拘束運動時の上肢インピ-ダンス解析するため、以下の実験を実施した。 ロボット・ア-ムの先端に6軸力センサを取り付ける。ロボット側にあらかじめインピ-ダンスを設定しておき、被験者にそのハンドを持たせ、直線、回転などの拘束運動制御を行わせる。運動中にロボット・ア-ムを強制的に動かしたときに生じる手先反力から、ヒトが手先に設定しているインピ-ダンスを同定した。同時に、その間の筋電位(筋電計)、関節角度(PSDカメラ)を測定した。現在、作業空間タスクと関節・筋レベルのインピ-ダンス設定の関係、関節間のインピ-ダンス配分について解析中である。
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