1991 Fiscal Year Annual Research Report
遠赤外線と赤外線映像装置を用いたひびわれ調査方法に関する研究
Project/Area Number |
03452202
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
出光 隆 九州工業大学, 工学部, 助教授 (30039078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 竹博 九州工業大学, 工学部, 助教授 (10098783)
渡辺 明 九州工業大学, 工学部, 教授 (90039066)
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Keywords | 赤外線映像装置 / ひびわれ / 構造物点検 / 維持管理 |
Research Abstract |
本年度は下記の2点について実験的検討を実施した。 (1)モデル的にひひ割れを入れたコンクリ-ト供試体に赤外線を照射し、供試体のコンクリ-ト面における一様な乱反射及ひび割れ部分における一様な乱反射を同装置で測定してひびわれを検出する。 (2)赤外線映像装置と熱源の組合せ、太陽光の影響、供試体の表面温度と外気温の関係等を考慮に入れて、ひび割れの位置及びその程度を推定する。 赤外線映像装置にはTVS3000と880LWBの2種類を、熱源には赤外線ヒ-タ-とハロゲンライトを2種類を、供試体にはひび割れを入れたRC板(ひび割れ幅0.10〜1.0mm)をそれぞれ使用した。デ-タはデジタル量としてパソコンに取り込み、ディスプレイ上に表示させた。実験状況を図ー1に示す。実験の種類は、(1)設置条件において、L_1,L_2を固定しθ_1及びθ_2を変化させる。(2)赤外線映像装置と熱源の組合せを変える。(3)環境状態を変える(直射日光の有無、昼間と夜間、室内と屋外、供試体の表面温度)の3種類とした。研究結果を要約すると次の通りである。 (1)赤外線映像装置と供試体の距離が3.0mで、熱源と供試体の距離が6.0mのひび割れ幅が0.30mmのものが観測可能であった。 (2)供試体の表面温度と外気温の温度差が大きい程良好な結果が得られた。 (3)太陽光の影響の下でも、赤外線映像装置を用いてひび割れの観測を行うことができる。
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Research Products
(1 results)