1992 Fiscal Year Annual Research Report
ゴルフ場の造成が土砂流出,河川流量および水質に及ぼす影響について
Project/Area Number |
03452206
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤田 睦博 北海道大学, 工学部, 教授 (80001139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 治国 北海道大学, 工学部, 助手 (90002021)
長谷川 和義 北海道大学, 工学部, 助手 (70001328)
番匠 勲 函館工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (90041889)
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Keywords | 不飽和浸透流 / 表面舎 / サクション / 斜面流出 / 濁度 |
Research Abstract |
本年度の研究は、造成中のゴルフ場における流量、濁度および水質の現地観測とゴルフ場からの流出を模擬した不飽和浸透流の室内実験の二つに分類される。 1.ゴルフ場における現地実験 平成4年度の夏期は、北海道地方がしばしば大雨に見舞われ、現地観測する立場からは、良質な資料が得られたと思われる。 2.不飽和浸透流に関する室内実験 ゴルフ場造成以前の流域からの流出は、現地観測からもそのほとんどが不飽和浸透流によって河道まで流出すると考えられる。このような流域で表面流が発生しているとしても、ホルトンタイプの表面流ではなく飽和型の表面流が卓越するものと思われる。飽和型表面流の特性を調べるために室内実験を実施した。実験は、長さ5m、幅30cmの水路に厚さ40cmの珪砂7号を敷き詰め、水路上部に設置して降雨発生装置によって雨滴が落下するようになっている。流出量は水路末端で計測される。表面流が発生したときには、水路末端で砂層内の流出と別に表面流だけを計測できることになっている。砂層内には合計21個のテンシオメーターが埋設されており、サクション圧を計測できるようになっている。実験条件として、降雨を10mm/hr、30mm/hrの2ケース、斜面勾配1-10、1-5の2ケースの合計4ケースの実験を行った。この実験結果については、既に発表している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 嵯峨 浩: "分布型流出モデルによる山地流出解析" 土木学会北海道支部論文集. 49. 511-514 (1993)
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[Publications] 市川 嘉輝: "地下水流を考慮した流出モデルに関する研究" 土木学会北海道支部論文集. 49. 519-524 (1993)
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[Publications] 藤田 睦博: "表面流を有する斜面流出の実験的研究" 土木学会北海道支部論文集. 49. 543-546 (1993)