1991 Fiscal Year Annual Research Report
保有技術レベルに着目した中小規模建設業者に関する研究
Project/Area Number |
03452232
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 秀一 東京大学, 工学部, 助教授 (00199853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清家 剛 東京大学, 工学部, 助手 (60236065)
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Keywords | 中小規模建設業者 / 生産プロセス / 保有技術 / 工業化 / 生産管理体制 / 請負業者 / 下請業者 / アンケ-ト調査 |
Research Abstract |
すでに研究計画の(1)「中小規模建設業者の既成市街地での建設動向の把握」に関しては、昨年度から今年度にかけて終了しており、都市部の建設活動において中小規模建設業者の担う役割の大きいことが確認できている。 次に(2)の「中小規模建設業者の保有する技術レベルの実態把握」については、まず文献調査により、一般的な建設業者の保有技術レベルを把握している。次に中小規模の建設業者の実態調査として、本年度アンケ-ト調査を行った。対象は中堅の総合請負業者の団体である日本建設業経営協会に加盟している134社とし、有効回答72社(54%)を得た。これらは年間完工高30億円から1100億円の業者であり、これによって、中小規模といわれる業者のかなりの部分の属性を調べられたといえる。調査の項目としては、工事実績(住宅比、分譲賃貸、主要構造等)、従業員構成(設計部、技術部の人数)、保有機材(クレ-ンや仮設資材)、専門工事業者の決定方法、工業化技術の使用経験等について調べた。またそれぞれ各社から中高層集合住宅の現場を抽出し、本社からの現場の支援体制や現場でのゼネコンとサブコンの役割分担などについて調査している。これによって、中小規模建設業者がどのような生産管理体制を用い、またどのような保有技術レベルにあるか、さらにこれからの技術支援に対してどのような受け入れ体制が整っているかを明らかにしている。 今後はアンケ-ト調査では把握できなかった詳細な生産ブロセス等についてヒアリング調査で補足するとともに、有効な工業化技術と考えられるプレキャスト・コンクリ-ト等の技術を提供する下請業者の技術力や設計能力等について、調査する予定である。
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Research Products
(1 results)