1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03452237
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高橋 義雄 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (10006661)
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Keywords | 油圧シリンダ / 油圧制御弁 / コンピュ-タ / 多機能化 / 振動制御 / 負荷可変装置 / 鉱山機械 / 土木建設機械 |
Research Abstract |
本研究は、油圧シリンダにコンピ-タで制御できる油圧制御弁を取付けた多機能シリンダシステムについて、供給圧力や入力信号である信号振幅および信号周波数とその形をいろいろ変化させたときのシリンダの特性を実験的ならびに理論的に検討考察し、基礎的な資料を得ることを主な目的とした。 最初に、シリンダ、制御弁に関する資料収集ならびに実機えの適用に関する文献調査を行い、その仕様や応用上の問題点などを明らかにした。そして、選定した油圧シリンダおよび油圧制御弁の静、動特性などを実験的に検討考察し、それらが多機能シリンダとしての性能を十分に満足できるものであることを確認した。 また、二つのシリンダを対向させた負荷装置を設計製作し、多機能シリンダをコンピュ-タで制御するための方法ならびにそれと対向させた負荷シリンダによる負荷のかけ方などを検討した。この場合、コンピュ-タでシリンダの振動振幅および振動数を任意に設定できるコントロ-ラを設計製作すると同時に、負荷装置によって実械において発生するような負荷を作り、その結果を考察し、かつその現実性を確認した。 そして、供給圧力、人力信号周波数および一定負荷を加えた場合、システム全体の多機能シリンダの振動振幅、送り速度、加速度、両室の圧力変化などを測定記録し検討考察した。その結果、シリンダの振動振幅は一定負荷の大きさに無関係に、供給圧力と入力信号周波数によって制御可能であるが、そのシリンダの送り速度は入力信号周波数よりは供給圧力によって制御すべきであることを定量的に明らかにした。 また、入力信号として方形波より正弦波状のものが機械に与える衝撃力が少なく、かつそのシリンダを負荷に対して押しつけ得る力および振動振幅、送り速度がコンピュ-タで設定できることが明らかになった。 さらに、基本的な理論解析についても取り組み始めている。
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Research Products
(1 results)