1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03452292
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
安達 淳 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80143551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 敬三 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90177022)
橋爪 宏達 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (40172853)
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Keywords | 電子図書館 / 情報検索 / デ-タベ-ス / FDDI / TCP / IP / ISDN / LAN |
Research Abstract |
本研究は、電子図書館システムの基礎となる文献配付(document delivery)のための情報通信システムとして、プロトタイプシステムの開発を目的としている。「電子図書館」とは、学術文献の各ペ-ジ(原文書情報)を画像や全文形式のまま蓄積するような大規模デ-タベ-スであると想定している。本研究で対象とするのは、その中で原文書情報の伝送システムであり、遠隔地から利用者がアクセスする際に高速ネットワ-クを介して学術文献の入手するための仕組みである。 三年に渡る開発の第一年次として、主に個別技術課題の検討と必要な機材、ソフトウェアの準備が主か内容となり、具体的には次の開発項目を実施し、これからの基礎とした。 1.(LAN向け高速ネットワ-クの実現)情報検索用計算機を導入し、本実験に用いる他のワ-クステ-ション群と100MbpsのFDDIにより接続した。この計算機は、二次情報デ-タベ-スサ-バとして機能させる予定である。 2.(原文書デ-タベ-スサ-バの構成)現有の実験用ワ-クステ-ションには集合光磁気ディスク装置が接続されている。この中に一次文献のラスタ情報を蓄積し、画像デ-タベ-スサ-バとして機能するよう、環境整備した。 3.(基本通信ソフトウェアの作成)研究開発部内LANの中で、FDDIを用いてサ-バクライアント間で高速にデ-タ転送可能な通信環境を作った。 4.(利用者インタフェ-スの設計)ワ-クステ-ション上で情報検索を行ったり、原本献のソフトコピ-を表示したりするような応用ソフトウェアの仕様検討を行なった。 5.(広域網向きのプロトコル)広域網での原文書情報の高速通信の手段として、ISDNによるTCP/IP通信を行えるようにした。
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[Publications] 勝野 聡,安達 淳: "オブジェクト指向に基づくマルチメディア文書デ-タベ-ス" 学術情報センタ-紀要. 4. 35-50 (1991)
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[Publications] 片山 紀生,安達 淳: "デ-タベ-スのスキ-マ記述における並行処理制御情報の導入" 第43回情報処理学会 全国大会予稿集. 5N-7 (1991)
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[Publications] 坪谷 寿一,安達 淳: "情報の同定を目的としたフレ-ムベ-ス文献検索システム" 第43回情報処理学会 全国大学予稿集. 6M-5 (1991)