1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03453071
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
兒嶋 弘直 山梨大学, 工学部, 教授 (90020346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 功 山梨大学, 工学部, 助手 (40155114)
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Keywords | 基板単結晶 / 超伝導 / 薄膜 / FZ法 |
Research Abstract |
1.BaTiO_3-SrTiO_3系では、SrTiO_3を1.2mo1%以上の組成で六方晶の生成を抑制することができることが、明らかになった。浮遊帯域法でBa_<0.985>Sr_<0.015>TiO_3組成およびBa_<0.975>Sr_<0.025>TiO_3組成の単結晶育成を試み、径8mm、長さ30mmで黄色透明の大形単結晶が育成できた。これらの単結晶はいずれも正方晶系であり、誘電特性をも示した。しかし、これら育成結晶は120℃付近に可逆的な相転移が認められた。また、Sr濃度が増加するにつれて、相転移温度が低下していくことが認められ、格子定数はa軸、c軸とも短くなっている。室温では、ドメイン構造が観察され、キューリ温度以上では消滅し、室温に戻れば、また、ドメインが観察されたので、基板結晶として用いるためには、ドメインの対策を考えることが、必要である。 2.NdAlO_3-YAlO_3系では、Y置換濃度が20〜40at%の間で立方晶系になることが、明らかになった。浮遊帯域法でNd_<0.8>Y_<0.2>AlO_3組成およびNd_<0.7>Y_<0.3>AlO_3組成の単結晶育成を試み、いずれも紫色透明な単結晶が得られた。これらの育成結晶をEPMAにより組成分析を行ったところ、結晶全体ではY濃度は一定でなく、ばらつきが認められた。また、育成結晶内の低Y濃度の部分ではドメイン構造が観察された。Y濃度を大きくした場合は、均一な濃度分布がみられ、双晶も少なくなっていたので、今後はY置換濃度の大きい単結晶の育成を試みたい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] R.H. Howell: "Electronic Structure in High Temperature Superconducting Oxides." Materials Science Forum. 105-110. 265-272 (1992)
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[Publications] T.R. Thurston: "Low-energy incommensurate spin excitations in superconducting La_<1.85>Sr_<0.15>CuO_4" Physical Review B. 46. 9128-9138 (1992)