1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03453071
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Research Institution | FACULTY OF ENGINEERING, YAMANASHI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
兒嶋 弘直 山梨大学, 工学部, 教授 (90020346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 功 山梨大学, 工学部, 助教授 (40155114)
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Keywords | 基板単結晶 / 超伝導 / 薄膜 / FZ法 |
Research Abstract |
1.高温超伝導酸化物薄膜用の基板結晶として、現在はSrTiO_3,MgO単結晶などが用いられているが、格子定数などで最適な結晶ではない。本研究は、YBCOなど高温超伝導酸化物薄膜のための基板結晶として用いられているSrTiO_3の格子定数を変えて、より適切な基板結晶となる可能性のあるSr_<1-x>Ca_xTiO_3、Sr_<1-xo>Ba_xTiO_3およびNd_<1-x>Y_xAlO_3固溶体単結晶の育成を試み、置換イオンの濃度に伴う結晶性や構造の変化について検討する事を目的にしてきた。 本年度はSr_<1-x>Ca_xTiO_3系について単結晶を育成しそれらの性質を調べた。Sr_<1-x>Ca_xTiO_3系においてもxの増加により格子定数の減少が認められた。この系単結晶をTSFZ法で育成速度1mmで育成した結果、長さ25mm、径5mm大の淡黄色透明で四角柱状の結晶を得た。また、偏光顕微鏡観察により、5.2at.%Caの育成結晶は立方晶系から正方晶系の転移による転移双晶が観察された。この系の単結晶ではドメインが観察されたので、ドメインの対策を考えることが必要である。 2.我々が育成した超伝導体のNd_<2-x>Ce_xCuO_4が基板結晶としての可能性を検討するために、エキシマレーザ蒸着法でYBCO薄膜を作製した。薄膜の評価から生成したYBCO薄膜は格子面間隔が3.82Aに対応するピークのみであるa軸配向薄膜であり、面内回転を測定した結果、b軸配向領域とc軸配向領域を含まないa軸配向薄膜であった。このことは、b軸とc軸に格子整合するこの結晶系が基板結晶として適切なものであることを示唆している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Kojima: "Annealing effect on superconductivity in Nd_<2-x>Ce_xCuO_4 single crystals" Proc.of ICMAS-93. 121-123 (1993)
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[Publications] K.Gamayunov: "Cerium distribution coefficient and its dependence on oxygen partial pressure in Nd_<2-x>CuO_4 single crystal growth" Physica C. 218. 437-442 (1993)