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1992 Fiscal Year Annual Research Report

常温カルボニル化の新手法の設計と開発

Research Project

Project/Area Number 03453103
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

村井 真二  大阪大学, 工学部, 教授 (00029050)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大江 浩一  大阪大学, 工学部, 助手 (90213636)
茶谷 直人  大阪大学, 工学部, 助教授 (30171953)
Keywords一酸化炭素 / シロキシメチル化 / コバルト / 常圧カルボニル化
Research Abstract

本研究は、常温において進行する一酸化炭素有効利用のための新しい触媒系を設計し実現しようとするものである。また、そのための新しい方法論、すなわち、反応基質の活性化点と他の反応体の活性化の点が異なる型の触媒を開発し、その有効性を実証することも目的の1つである。具体的には、遷移金属錯体を触媒に用い、一酸化炭素とヒドロシランとを反応剤とし、常温常圧という温和な条件下で含酸素化合物に一酸化炭素を取り込ますことを検討した。
予備的研究によりコバルトカルボニルが特に活性を示すことがわかった。そして、コバルト錯体に関して詳しく錯体の構造と反応性との関係を検討した。具体的には多くの種類の添加物を加えることにより錯体の構造、電子的性質を変化させ、その反応性を調べた。
基質の適用範囲の検討を行った。その結果、アセタールへの一酸化炭素取り込み反応を見い出した。この反応は、アセタールの1つのアルコキシ基をシロキシメチル基に変換する新しい型の反応である。反応は、用いるヒドロシランの構造、溶媒の種類、反応温度に依存する。ヒドロシランは、HSiMe_3>HSiEt_2Me>HSiEt_3の順の反応性を示した。溶媒は、CH_2Cl_2>C_6H_6>ヘキサンであった。HSiMe_3を用いてCH_2Cl_2中での反応は副生物である還元体が多く得られる。
芳香族アルデヒドにも適用できることがわかった。この反応は、アルデヒド炭素に一酸化炭素が取り込まれるひじょうに珍しい反応である。この反応も反応条件に大きく影響されることが明らかになった。
反応機構解明を目的とし、量論反応の検討も行なった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Naoto Chatani: "Stereochemical Aspects of Catalytic Silyxymethylation of Various Oxygen-Containing Compounds with Hydrosilane and Carbon Monoxide in the Presence of Co_2(CO)_8" Tetrahedron. 48. 2013-2024 (1992)

  • [Publications] Shinji Murai: "Co_2(CO)_8-Catalyzed Reaction of Acetals with a Hydrosilane and Carbon Monoxide"

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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