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1991 Fiscal Year Annual Research Report

湿式再処理工程におけるネプツニウムの酸化還元挙動

Research Project

Project/Area Number 03453166
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

井上 泰  東北大学, 工学部, 教授 (60005858)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杤山 修  東北大学, 工学部, 助教授 (70005479)
Keywordsピュレックス工程 / 核燃料再処理 / ネプツニウム / 亜硝酸 / 硝酸 / 酸化還元 / 溶媒抽出 / TBP
Research Abstract

本研究では、湿式再処理(ピュレックス)工程の共除染ステップにおけるNpの複雑な挙動を解明するために、Npの硝酸、亜硝酸、NOxによる酸化還元の速度と平衡を調べることを目的としているが、本年度はその平衡に関する検討を行い、次の知見を得た。
(1) ^<239>Npを用い、Np(IV)(V)(VI)のPurex溶媒(TBPードデカン)への平衡分配比を硝酸濃度、TBP濃度の関数として測定した。
(2)5価として調製されたNpが種々の濃度の硝酸ー亜硝酸共存下でピュレックス溶媒に抽出される際の平衡と速度についてその概要を示すデ-タを得た。
(3)ピュレックス溶媒に対する硝酸、亜硝酸の分配を測定すると共に水相、有機相における亜硝酸関連化学種の紫外吸収スペクトルを得、亜硝酸とNOおよびNO_2は非常に速く達成される平衡状態に在ることを確認した。
(4)種々の硝酸ー亜硝酸濃度での水溶液の酸化還元電位を測定し、各硝酸濃度に対する化学種の活量係数の変化を考慮することにより、硝酸、亜硝酸の活量と酸化還元電位との関係を得た。
(5)これらの結果を解析して、硝酸、亜硝酸共存下でのNpの分配平衡は、硝酸ー亜硝酸により達成される酸化還元電位に支配されてNpの酸化状態の分布が決まり、その分布でのNp(VI)(V)が異なる分配比で有機相に分配することにより制御されているとの結論を得た。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 井上 泰: "ピュレックス工程におけるネプツニウムの酸化還元挙動" 日本原子力学会1991年秋の大会講演要旨集.

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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