1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03453169
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Research Institution | Univ.Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 裕一 筑波大学, 地球科学系, 講師 (70015858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 雄作 通産省, 工業技術院・地質調査所・環境地質部, 主任研究官
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Keywords | 地下水流動 / 陰イオン濃度 / 地下水汚染 |
Research Abstract |
本年度は、研究の最終年度ということもあり、主として昨年度までの調査・研究を継続して実施した。 具体的には、八ヶ岳山麓の湧水、新潟県五泉市周辺の扇状地の地下水、那須野原の扇状地の浅層地下水、筑波山山麓の諸河川の基底流出水を対象に、調査・研究を進めた。八ヶ岳山麓の湧水については、山麓斜面の向きや地質の違いなどについて検討を加えるとともに、人為的な汚染の問題についても、あわせて検討を行った。那須ヶ原の地下水については、水質、特に硝酸イオンの空間的な変化、時間的な変化についての資料を収集し、考察を行った。扇状地面で行われている水田耕作による肥料の影響が、扇状地面の一部で、かなりはっきりと現れていることが確認された。新潟県五泉市の早出川周辺では、現地調査を行い、分析を行った。それらの結果を用いて、早出川周辺の地下水の流動系、流動経路についての考察を行った。筑波山を開析する諸河川の基底流、すなわち地下水が河川へ流出したものである基底流出水の水質について、現地において調査を行った。その結果、山麓斜面の向きによる違いが顕著に見いだされた。このことは、山麓を構成する物質の風化、侵食などに関係するものと考えられる。ある物質が多く含まれている斜面と、そうでない斜面があることが、地質の方からわかっており、このことが斜面の違いによる基底流の水質に反映されているものと考えられる。 また、最終年度であることから、成果のとりまとめを行い、報告書の作成、印刷を行った。
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