1993 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的矮性トウモロコシ(D_8)に関する生化学的研究
Project/Area Number |
03454006
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
酒井 愼吾 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (60033388)
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Keywords | トウモロコシ / 矮性トウモロコシ / ジベレリン / ジベレリン結合タンパク質 |
Research Abstract |
矮性トウモロコシ(D_8)には含まれず,正常トウモロコシに含まれている高親和性ジベレリン結合タンパク質(GBP-3)を単離,精製した。GBP-3は280KDuのタンパク質で,70KDaのサブユニットの4量体であった。GBP-3のcDNAクローニングを行うため,V8プロテアーゼで部分分解して得られた2つのペプチドについて,その部分的アミノ酸配列を決定し,その配列をもとにPCRプライマーを合成した。このプライマーを用いてRNA-PCR法で増幅し,電気泳動を行ったところ約600bpのバンドが観察された。このバンドをゲルより切り出して溶出し,T-tailed Bluescript(SK^+)を用いてTAクローニングを行い,JM105にトランスフォーメーションした。得られた3つのポジティブクローンよりプラスミドを精製し,EcoRIとHindIIIで切断後,インサートの確認を行ったが,いずれのクローンともインサートが確認できなかった。 次にGBP-3抗体を用いてクローニングすることに変更し,GBP-3をウサギに注射して抗血清を得た。この抗血清を用いて,正常種及びD_8から抽出したタンパク質についてウエスタン法で調べたところ,反応するペプチドは正常種のみに認められた。そこで正常種トウモロコシよりmRNAを単離してcDNAを合成し,λgt11に組みこんでcDNAライブラリーを作製した。GBP-3抗体を用いてスクリーニングしたところ,2個のポジティブクローンが得られた。現在このクローンの解析を進めているところである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M.Nakajima: "Partial purification of a soluble gibberellin-binding protein from mung bean hypocotyls." Plant Cell Physiol.34. 289-296 (1993)
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[Publications] S.Sakai: "Isolation of gibberellin-binding proteins by affinity chromatography." Biosci.Biotech.Biochem.58(in press). (1994)
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[Publications] S.Sakai: "Properties of gibberellin-binding proteins from normal and dwarf-8(a dominant qibberellin non-responding dwarf mutant)seedlings of Zea mays L." Biosci.Biotech.Biochem.58(in press). (1994)