1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454010
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中島 秀明 岡山大学, 理学部, 教授 (70142007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中堀 清 岡山大学, 理学部, 助手 (90231472)
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Keywords | サーカディアン / アカパンカビ / カルシウム代謝 / 生物時計 |
Research Abstract |
従来のカルシウム代謝変異株は、高濃度カルシウム、A23187を含む培地を用いて、カルシウムに対する濃度依存性の異なる変異株を分離することに集中した。しかし異なった観点からの新しいカルシウム代謝の変異株を分離する実験として、おもにA23187とアクリジン系の薬物にたいする感受性の異なった変異株の分離を行っている。温度感受性時計変異株の分離についても、まだ温度感受性変異株の分離の過程であり、これからも興味のある変異株を得ることができる可能性があると期待している。その理由は時計変異株が予想を遥かに越えて高頻度で温度感受性変異株の中に発見されることである。我々は約200種の中にこれまでにすでに上に述べた3種の時計変異株を得ている。これは通常時計変異株は約4000に1株であることから考えて異常に高い頻度であることが分かる。その理由はこれまで考えられてきた時計の細胞内での独立性に対しての重大な凝義をもたらす。またこの推定は、我々が行ったアカパンカビの時計の生理学的構造の解析によってえられた知見ともよく一致する。これからも従来のような単純な手法による時計変異株の分離ではなく、それが発見された後の遺伝子の機能がわかるような手法による時計変異株の分離に挑戦したいと考えている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ohnishi,T.,Cornelius,G.Nakashima,H: "Amutant of Newrospora crassa that has along lag phase in low-calcium medium." J.Gen.Nicrobiol,.138. 1573-1578 (1992)
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[Publications] Nakashima,H.Ohnishi,T.: "The importance of calcium homeostasis for the function of the circadian clock in Neurospora crasa." In“Circadian clocks from cells to Human."edited by Hiroshige,T.and Honma,K.Hok kaido Univ.129-138 (1992)
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[Publications] Fujimoto T,Ohnishi T. Nakashima H.: "Newly isolated mutants of Neurospora crassa that can grow optimally in a low-calcium medium." Plant&Cell Physiol.(1993)
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[Publications] 中島 秀明: "遺伝子からみた生物時計の分子機構" 植物細胞工学. 3. 424-429 (1991)
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[Publications] 中島 秀明: "植物の生物時計遺伝子" 蛋白質核酸酵素. 37. 1342-1346 (1992)