1993 Fiscal Year Annual Research Report
キク及びカーネーションの苗生産に関する基礎的、応用的研究
Project/Area Number |
03454050
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小西 国義 岡山大学, 農学部, 教授 (20035968)
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Keywords | キク / 苗生産 / 育苗期間 / 老化苗 / 機械移植 / セルトレイ / 土壌凝集剤 |
Research Abstract |
キク苗のセル成型トレイによる適正育苗期間:セル成型トレイによる育苗期間を長くし、その間の生育が順調であれば、定植後の本圃在圃期間を短くして施設の利用効率を高めることができる。そこで、セル容積が6mlと12mlの移植機用トレイに挿し芽し、適正な育苗期間を検討した。その結果、大きいほうの12mlセルで挿し芽後20日間以上育苗しても、苗はセル内ではほとんど生長せず、また定植後の初期の生長が停滞するために、10〜15日間育苗の苗よりも在圃期間が短縮しなかった。キクは、挿し穂が発根すればできるだけ早く定植するのがよく、長期間育苗すると老化苗になってよくなかった。 機械移植用キク苗生産:キクは定植、摘心、整枝に多大の労力を要し、しかもその作業は中腰で行うために腰が痛く、苦痛を伴うことが問題になっている。そこで移植機の開発を試みた。開発したその機械が植えることのできる苗は、根鉢がしっかりしていて崩れないものでなければならない。自根で根鉢が崩れなくなるには挿し芽後20日以上が必要であり、その苗はすでに老化している。そこで、移植適期の若苗のセル用土を薬で凝集させることを考案した。挿し芽用土としては、沖積土に稲わら堆肥を加えた培養土からパーライトまで、物理性のかなり広く異なる用土にピートモスを加えて用いた。その結果、植物性の土壌凝集剤CB-1を挿し芽用土1lあたり7g添加することにより、発根を抑制されることなく、ほとんどの用土が凝集し、挿し芽15日で機械植えできる苗になった。
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Research Products
(1 results)