1991 Fiscal Year Annual Research Report
屋久島の固定試験地におけるスギ天然林の林分構造・動態解析
Project/Area Number |
03454077
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉田 茂二郎 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80128462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今永 正明 鹿児島大学, 農学部, 教授 (50007085)
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Keywords | 屋久島 / スギ天然林 / 固定試験地 / 林分構造 / 成長解析 / 再測 |
Research Abstract |
おおむね交付申請書の計画に従って、今年度の研究を行った。設備備品(光ディスクドライブ一式)の発注・購入を現地調査に先立ち開始し、6月に計画どおりの機種の発注を行い、調査実行前には発注機種の購入を終了した。 現地調査に関しては、研究対象試験地の踏査を5月に行い、8月に本調査を行うことを決定した。これを受けて8月7日から12日のヤクスギランド内にある「二人だけの小径」試験地の本調査を行った。申請書の計画では、「二人だけの小径」試験地の本調査に引き続き、「白谷」試験地の調査も行う予定であったが、二人試験地での調査が計画以上に厳しい現地調査となり、日程および予算面での制約で白谷試験地の調査は、次年度に行うこととした。前出の現地本調査では、立木調査のみしか実行することが出来なかったので、本調査に引き続き、デ-タのチェックを直ちに行い、二人試験地での再測、残された調査項目の測定および試験地の整障(立木番号のラベルの付き替え)等を同年秋に行った。 その結果、林分構造(樹種構成および樹高曲線)については前回の調査時とほとんど変化しておらず、変化(成長量、進界量および枯損量)に付いてもこれまでわれわれが行った,ヤクスギランド内に「天文の森」試験地および「小花山」試験地の解析結果とほぼ同様の傾向を示すことがわかった。その他として、ヤクスギの先折れ現象に付いてのデ-タを解析し、主に針葉樹の15m以上の樹木にこの現象が多く認められることを見いだした。 以上の研究結果は、平成4年度に論文として公表する予定である。
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Research Products
(1 results)